2022.02.01
- 観光
一から八まであるのは神戸だけ! 「神戸八社巡り」で厄払い【後編】
第二弾
五宮神社から七宮神社。
生田神社を中心に神戸市内に点在する一宮から八宮神社。この一宮から八宮まで、数字の付いた神社があるのは神戸だけなんですって!戦前からあったという八社巡拝。当時は、節分に巡るのが風習だと伝えられています。厄除けとご利益、御朱印を求めて、巡ってみませんか。
五宮神社(ごのみやじんじゃ)
エリア:平野
バス道から細い路地を山手へ登ること約5分。小さな風見鶏の道しるべを見つけたら、五宮神社に到着です。八社の中では、一番山側、緯度が高い場所にある神社です。石段を登ってたどり着いた境内からは神戸市街と瀬戸内海が一望。その眺めは感動モノです。かつては再度山大龍寺へ参る人や有馬温泉へ品物を運ぶ人が、途中に立ち寄り、境内の茶店で休んでいたと伝えられています。現在は、少しひっそりとした静かな佇まいが、心落ち着きます。こちらの宮守は、画家の高濱浩子さん。7年前から宮守をされています。画家である高濱さんの書く文字の筆使いのダイナミックな御朱印も評判上々。
2022年初めて、大絵馬に干支の虎の絵を描かれました。絵馬を眺めにお参りするのもいいかもしれません。
五宮神社(ごのみやじんじゃ)
住所:神戸市兵庫区五宮町22-10
TEL:078-361-3450(祇園神社)
拝観時間:日の出~日の入り
八宮神社・六宮神社
エリア:大倉山
別の場所にあった六宮神社が、明治時代はじめに区画整理につき八宮神社と合祀。銅板葺どうばんぶき 唐破風からはふ・千鳥破風ちどりはふ付き入り切妻造の社殿の中には、南側に八宮、北側に六宮のお社が鎮座しています。立派な鳥居は1912年に創立。静かな境内六宮神社の祭神は、天津彦根命あまつひこねのみこと・応神天皇おうじんてんのう、八宮神社の祭神熊野杼樟日命くまのくすびのみこと・素戔嗚命すさのおのみことです。こちらの2つの神社での楽しみの一つが御朱印。向かい合った鳥と2本の矢羽根が「八宮」を意味する社紋がかわいい!親しみあふれる社紋に和みます。
八宮神社・六宮神社
住所:神戸市中央区楠木町3-4-13
TEL:078-341-6920
境内自由
七宮神社
エリア:兵庫
主祭神の大己貴命が7つの名前を持つことから七宮神社と言われる説や、神功皇后さまが7番目にお詣りしたことから名付けられたなど、その謂れは諸説。八社の中で、いちばん海に近い場所にあるのがこちらの神社です。平清盛が創建に関わっており、海上安全、海、船の守り神として崇敬。社殿の前には錨社殿の中には船の梶が奉納されています。また、境内には兵庫に住む方々に向けた「兵庫大神宮」の石碑も。遠いお伊勢さんにいけない人々のために、兵庫大神宮を通して伊勢神宮にお詣りできるように建立したそう。七宮神社を訪れ、ここを遥拝所としてお参りしていたそう。
お正月には甘酒やお餅の振る舞いも。
七宮神社
住所:神戸市兵庫区七宮町2-3-21
TEL:︎078-671-3338
受付時間:9:00~16:30
大晦日は0:00~2:00
境内自由
今回、私は3日に分けて巡拝しましたが、1日かけて巡ることも可能です。徒歩はもちろん、神戸市バスや地下鉄などをうまく利用して巡るもよし、近頃はランや自転車で巡る人もいるそうですよ。初詣や一日詣りはもちろん、福豆やぜんざいの振るまわれる節分にぜひお参りを。節分にお参りすると、抽選券なるものが配られていて、福引きも開催。八社を巡ったあと、用紙に住所、氏名を書いて神社に渡すと数日後に素敵な景品が届くかもしれませんよ!