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2022.02.18

神戸で活躍する乗り物特集<後編>

神戸で活躍する乗り物特集<後編>

ケーブルカーやロープウェー、観光バスなど観光地でも活躍している神戸の乗り物。今回は、そんな神戸の乗り物を開業年の古い順に紹介している「神戸で活躍する乗り物特集」の後編をお届けします。

六甲有馬ロープウェー

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1970年(昭和45年)に開業した「六甲有馬ロープウェー」は、六甲山と有馬温泉を結ぶロープウェー。乗車時間は約12分で、六甲山で最も深い湯ぶね谷でスリルを味わい、東側には最高峰931mの六甲山、西側の谷間遠方には瀬戸内海と、四季折々さまざまに表情を変える景色を楽しむことができます。

夏休み期間は延長運転を行っており、六甲山頂駅徒歩3分の六甲ガーデンテラスからは「1000万ドルの夜景」といわれる神戸のナイトビューを楽しむことも可能。有馬温泉方面の夜景を眺めながらの空中散歩で、ロマンティックなひと時を過ごしてみては?

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新ゴンドラから見る眺望

また開業50周年を迎えた「六甲有馬ロープウェー」に、2020年に新ゴンドラが登場! 展望シートを谷側に一段低いステップに配置したデザインは日本初導入。ガラス面も以前と比べて大きく広がり、360 度の自然をより間近に体感できるようになりました。六甲山や有馬温泉観光を予定している方は、ぜひチェックしてみてください。

Information

六甲有馬ロープウェー乗り物情報

公式サイト https://koberope.jp/rokko
料金 六甲山頂駅(六甲ガーデンテラス・GREENIA前)~有馬温泉駅 大人(12歳以上)片道1,030円、往復1,850円 小人(6歳以上~12歳未満)片道520円、往復930円
乗車券の購入場所 六甲有馬ロープウェーチケット売り場
支払い方法 現金/電子決済(PayPay)

神戸市営地下鉄

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左から1000形、2000形、3000形、6000形、7000系(※7000系は旧北神急行の車両)

1977年(昭和52年)に開業した神戸市営地下鉄には、「西神・山手線」「海岸線」「北神線」の3つの路線があり、西神・山手線、北神線は6000形車両を中心に、海岸線では5000形車両が活躍しています。

6000形は落ち着きのあるカラーリングと丸みを帯びたシンプルな形状が特徴。車両の連結部に全面ガラスの仕切扉を設置したり、座席幅を前のデザインよりも広くするなど、バリアフリー化、省エネ化を目指して設計されました。

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急勾配、急カーブもスイスイと走ることができる海岸線専用車「5000形車両」

また2001年に開業した海岸線では、車体側のリニアモータコイルから、レールとレールの間に設置された「リアクションプレート」に電磁力を作用させ、直接車体を推進する「リニアモータ駆動方式」を採用した5000形が運行しています。この5000形は、2005年に公開された映画「交渉人 真下正義」のロケにも使用されました。

Information

神戸市営地下鉄乗り物情報

公式サイト https://www.city.kobe.lg.jp/kotsu/
料金 路線・利用区画によって異なる
乗車券の購入場所 各駅切符売り場
支払い方法 現金、交通系ICカード

ポートライナー

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「ポートアイランド線」は1981年(昭和56年)に、日本で最初に無人運転で営業を開始した新交通システムです。市民からは「ポートライナー」の呼び名で親しまれ、人工島「ポートアイランド」と神戸市街地の中心である三宮を結ぶ都市交通機関として活躍しています。

神戸空港から神戸市街地へ向かうときに利用するのはもちろん、神戸どうぶつ王国やバンドー神戸青少年科学館、UCCコーヒー博物館などのポートアイランドエリアにある観光スポットを訪れるときにも利用する機会があるかもしれませんね。

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ポートライナーは無人運転なので、先頭車両の先端に運転室はありません。そのため一番前の座席は視界も広く、ポートライナーが線路に沿って走る様子をじっくりと観察することができます。乗車するなら、運転士気分が味わえる先頭車両がおすすめです。

Information

ポートライナー線乗り物情報

公式サイト https://www.knt-liner.co.jp/
料金 区間によって異なる
乗車券の購入場所 ポートライナー線各駅のチケット売り場
支払い方法 現金、交通系ICカード

六甲ライナー

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1990年(平成2年)2月に運行を開始した「六甲アイランド線」は、先ほど紹介した「ポートアイランド線」と同じく、無人運転で動く新交通システム。通称「六甲ライナー」と呼ばれており、第2の人工島「六甲アイランド」と神戸の市街地を結ぶ都市交通機関として建設されました。

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そんな六甲ライナーが走る六甲アイランドには、「神戸ファッション美術館」や「神戸ゆかりの美術館」、「神戸市立小磯記念美術館」、ちくわ・かまぼこ手作り体験施設「てっちゃん工房」、造波プールや流水プールがある「デカパトス」、天然自家源泉100%の「神戸六甲温泉」がある「神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ」など、実は観光スポットが盛りだくさん。JRと六甲ライナーを利用すれば、中心部の三宮からも30分ほどなので、旅先の候補にいかがでしょうか。

Information

六甲ライナー線乗り物情報

公式サイト https://www.knt-liner.co.jp/
料金 区間によって異なる
乗車券の購入場所 六甲アイランドの各駅チケット売り場
支払い方法 現金、交通系ICカード

シティーループ

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シティーループ

1990年(平成2年)4月から運行を開始した「シティーループ」は、神戸の街並みによく似合うグリーンを基調に「異人館」をイメージしたレトロなデザインが特徴。「走る異人館」ともいわれており、ハーバーランドやメリケンパーク、南京町、北野異人館街など神戸の都心観光地を1周約65分で巡ります。見た目がとてもかわいいバスなので、街で見かけたら写真撮影をお忘れなく!

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シティーループの車内

車内も緑を基調とした落ち着いた雰囲気。1日乗車券を購入すれば、観光スポットなどで料金割引サービスを受けられるので、中心街の観光地巡りをしたいという方に、イチオシの交通手段です。効率よく周りたいのなら、事前にルートを確認してスケジュールを立てておくのもおすすめ。ルートマップは公式サイトで公開されているので、チェックしておきましょう。

Information

シティーループバス乗り物情報

公式サイト https://kobecityloop.jp/jp/
料金 1回 大人(中学生以上)260円、小人(小学生以下)130円、大人1人につき、同伴する幼児(1歳以上6歳未満)2人まで無料 ※1日乗車券 大人680円、小人340円
乗車券の購入場所 1日乗車券はシティーループの車内で販売
支払い方法 現金、交通系ICカード

神戸布引ロープウェイ

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「神戸布引ロープウェイ」は1991年(平成3年)に営業を開始したロープウェイ。神戸市政100周年の記念事業の一環として「神戸布引ハーブ園」が開園したときに、同園までのアクセスとして誕生しました。2011年(平成23年)にはゴンドラのリニューアルを行い、バリアフリー対応のスタイリッシュなロープウェイへ。「ハーブ園山頂駅」までの約10分間の空中散歩では、神戸の街並みを見渡すことができます。

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全面ガラス張りのゴンドラからは、約4ha(ヘクタール)の広大な敷地に広がる四季折々のハーブガーデンや、日本3大神滝のひとつ「布引の滝」、重要文化財「五本松堰堤(えんてい)」が見られます。きらびやかな神戸の夜景が広がるナイター営業時は、日中とはまた違う神戸の姿を楽しむことができるでしょう。

山上の「神戸布引ハーブ園」は「新神戸駅」からロープウェイで約10分とアクセスもよく、気軽に立ち寄れる観光スポット。約200種75,000株の花やハーブが咲いている日本最大級のハーブ園で、自然に癒されてみませんか?

Information

神戸布引ロープウェイ乗り物情報

公式サイト https://www.kobeherb.com/
料金 往復/大人1,500円・小人(小・中学生)750円、片道/大人950円・小人480円、障がい者往復/大人650円・小人無料、片道/大人380円・小人や未就学児は無料
乗車券の購入場所 チケット売り場
支払い方法 現金、クレジットカード

神戸-関空ベイ・シャトル

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2006年(平成18年)に開業した「神戸-関空ベイ・シャトル」は、神戸空港と関西国際空港間を航行している高速船です。乗船時間は片道約30分で、「うみ」と「そら」の2隻が一日32便運航(※新型コロナウイルス感染拡大対策のため、現在は1日16往復の減便ダイヤにて運航)。ベイシャトルを利用すれば神戸空港側の専用駐車場が旅行中は無料となるため、長期で旅行する予定がある人におすすめの交通手段です。

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船内の様子

また「神戸-関空ベイ・シャトル」では、神戸市内のレジャー施設や交通機関の利用券とセットになったお得なチケットも販売中。関空から神戸へ向かうときの交通手段候補の一つとして、覚えておいてくださいね。

Information

神戸-関空ベイ・シャトル乗り物情報

公式サイト https://www.kobe-access.jp/
料金 往復/大人(12歳以上)3,060円・小児(6~12歳未満)1,530円、片道/大人1,880円・小児940円、障がい者大人950円・小児480円、※大人1人につき同伴する座席を必要としない幼児(1歳以上6歳未満)1人まで無料 
乗車券の購入場所 インターネットもしくは電話にて予約、チケット売り場
支払い方法 現金、クレジットカード、電子マネー

ポートループ

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2021年(令和3年)に運行を開始した「ポートループ」は、2つの車両が繋がった全長約18mの連節バスです。その長さは通常のバスの約1.5倍! 車両は港町に映える青と白を基調にしており、座席はタータン柄を採用するなど神戸らしさを演出しています。そんなポートループは三宮から新港町、ハーバーランド間を1周50分ほどで周遊。中心街の観光地巡りにもおすすめです。

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新港町バス停で降りれば、2021年にオープンした「神戸ポートミュージアム」へも徒歩すぐ。また、全長18mの長い車体がポートタワーで大きく転回するシーンは一見の価値があります。「ポートループ1日乗車券」を利用すれば、「神戸シーバス boh boh KOBE」「神戸ハーバーランドumie」などの施設で割引やプレゼントなどの特典がもらえる優待制度もあるので、観光の際にはぜひ活用してくださいね!

Information

ポートループ乗り物情報

公式サイト https://www.shinkibus.co.jp/bus/portloop/index.html
料金 大人210円、小児110円、1日乗車券500円 ※大人1名につき同伴する幼児2名まで無料、さらに土日祝および指定日は 「エコファミリー制度」で大人1名につき同伴する小学生以下2名まで無料
乗車券の購入場所 1日乗車券はアプリPassRu(パスルー)で購入可能
支払い方法 現金、交通系ICカード、NicoPa

旅先では神戸の乗り物にも注目してみて

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神戸には市民の足として、観光のときの交通手段として活躍する乗り物がたくさんあります。特に、観光スポットで乗車できる乗り物は車体デザインも凝ったものが多く、写真映えするものばかり。乗車記念に、ぜひとも写真に収めてほしいです。

今回紹介した乗り物とは別に、神戸で運航しているクルーズ船は、別記事で特集を組んでいます。「神戸の景色を海上から楽しみたい」という方は、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね!

※なお、文中の写真はすべて各施設より提供いただいたものです。

取材・文 中田ゆりな

神戸で活躍する乗り物特集<前編>

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