2022.01.05
- 観光
絶景もグルメも楽しめる!新しい船も仲間入り<神戸港クルーズ>最新乗船レポート
かつて「大輪田泊」と呼ばれていた神戸港は、平安時代から国際貿易の拠点として発展してきました。ガイドブックにも青い海と赤い神戸ポートタワーの写真が載っているのを見かけるので、「神戸といえば港町」というイメージを持っている方も多いかもしれませんね。
そんな港町、神戸の景色を海上から楽しめるのがクルージング体験です。人気の観光エリア「メリケンパーク・ハーバーランド」からは5つのクルーズ船が就航しています。
そこで今回は、神戸で乗船体験ができる3つのクルーズ船をピックアップ。飛行機の離発着を間近に見られる「boh boh KOBE号」、生演奏を聴きながら食事が楽しめる「コンチェルト」、2021年10月に仲間入りした和式豪華客船「御座船安宅丸」と、三者三様のコンセプトをもつクルーズ船の見どころをご紹介します。
タイミングが合えば神戸空港に離発着する飛行機を間近に見られる「boh boh KOBE号」
まず、ご紹介するのは2020年9月より運航を開始した「boh boh KOBE号」。オープンデッキを含む3階建てのクルーズ船で、定員はおよそ600名。船は神戸港を出港し、川崎・三菱の造船所、神戸空港の南側、ポートアイランド、メリケンパーク周辺を約1時間かけて一周します。
1階席はバリアフリー席もあり、車椅子での乗船も可能。また3階デッキのみペットの乗船が可能なので、愛犬を連れてクルージングを楽しむこともできます。
そんなboh boh KOBE号の見どころは、クルーズ中に神戸空港を離発着する飛行機が見える点。神戸空港の南側を航行するのは、今回紹介する船の中でもboh boh KOBE号だけなので、飛行機好きの方は必見です。
boh boh KOBEでは、就航1周年を記念して、「マジックアワークルーズ」を運航中。神戸港に沈みゆく夕陽や、100万ドルの夜景が溶け込みあった幻想的な景色を船上から楽しめます。※運航スケジュールについては要チェック
また船内にはオープンキッチンもあり、スパムサンドやカレー、ナポリンタンなどの食事も楽しめます。特におすすめは、3階デッキで育てている弓削牧場のハーブ入りのドリンクや料理。フレッシュなハーブの香りがする「摘みたてレモングラスのジンジャーレモネードスカッシュ」は、海をバックに撮影すれば写真映えすること間違いなし!
さらに、船内では京都懐石料理の伝統を受け継ぐお店「杦-SEN-」とコラボレーションした‟ローストビーフ丼”や‟特製牛玉とじ”など、ここでしか味わえない特別な逸品を船内で販売しています。
帰り際には1階にあるグッズ売り場に、立ち寄ってみましょう。タオルやエコバック、マスクなどのオリジナルグッズは乗船記念にぴったり。セーラー服をモチーフにしたマリンベアのキーホルダーはとても可愛く、港町神戸らしさが感じられるお土産なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
boh boh KOBE号
公式サイト:http://www.kobe-seabus.com/
乗船時間:日によって異なるため公式サイトでご確認ください
クルーズ時間:約1時間
アクセス:神戸市営地下鉄「みなと元町駅」より徒歩5分、JR「神戸駅」より徒歩13分、シティーループバス「かもめりあ」下車すぐ
生演奏が楽しめる「コンチェルト」
続いてご紹介するのは、レストラン船「コンチェルト」。オープンデッキを含む3階建ての船で、「ランチクルーズ」「ティークルーズ」「トワイライトクルーズ」「ナイトクルーズ」の1日4便を運航。他の船と比べると乗船時間が長く、1時間30分〜2時間のクルージングが楽しめるのも特徴の一つです。
そんなコンチェルトの見どころは、船内でフランス料理や鉄板焼きなどの食事をしながら、生演奏の音楽を楽しむことができる点。鉄板焼きでは神戸の名産、神戸牛を使った料理もあるので、神戸グルメを堪能したい方にもおすすめです。
料理内容は乗船する時間帯や季節によって異なるため、事前にホームページでチェックしておきましょう。食べる料理によって座席も違うので、「食事も一緒に」と考えているのなら事前予約が必須。週末やナイトクルーズは満席になることが多いそうなので、できるだけ早めに予約をしておくと安心です。
生演奏はピアノやサックス、ヴァイオリンなどによるクラシック音楽が中心。演奏者は日替わりで、客層や時間帯、季節によって選曲も変わるのだそう。
コンチェルトは1日4便運航していますが、特におすすめはナイトクルーズ。船上で生演奏を聴きながら、神戸のきらびやかな夜景と食事が堪能する、というコースは、プロポーズや記念日の利用にもぴったりです。プロポーズを考えているお客様には、スタッフが相談に乗ってくれるプランもあるので、興味があれば事前に問い合わせてみてくださいね。
コンチェルト
公式サイト:https://kobeconcerto.com/
乗船時間:ランチクルーズ 12:00〜14:00、ティークルーズ 14:30〜16:00、トワイライトクルーズ 17:15〜19:00、ナイトクルーズ 19:30〜21:30
※2022年1月1日より変更となります
クルーズ時間:ランチクルーズ 2時間、ティークルーズ 1時間30分、トワイライトクルーズ 1時間45分、ナイトクルーズ 2時間
アクセス:JR「神戸駅」・神戸市営地下鉄「ハーバーランド駅」より徒歩10分
和式豪華客船「御座船安宅丸」
最後にご紹介するのは、2021年10月から運航を開始した「御座船安宅丸」です。御座船とは殿様が乗る屋形や楼閣がある船のことで、御座船安宅丸は1634年に徳川家光が建造させた「安宅丸」をモチーフに造られたもの。
川崎・三菱の造船所、神戸空港、ポートアイランド、メリケンパーク周辺の神戸港内を40分から45分かけて一周します。
そんな御座船安宅丸の見どころは、和風デザインの雅な内装。JR九州「ななつ星in九州」や、しなの鉄道「ろくもん」などでお馴染みのデザイナー、水戸岡鋭治氏がリニューアルデザインを担当し、和の雰囲気がたっぷりと楽しめる空間となっています。
また船内では、船長による周辺スポットの見どころを案内した放送も流れています。「そうだったんだ」と思わず呟きたくなる豆知識も聞けるので、ぜひアナウンスをお聞き逃しなく!
運航ルートの中でもおすすめのスポットは、港を出港してしばらくすると見えてくる川崎重工と三菱重工の造船所。日本国内で海上自衛隊が所有する潜水艦の修理、建造が行っているのはこの2社だけなので、ここでしか見られない貴重な光景なのです。
御座船安宅丸は、日本らしい和の雰囲気を堪能したい方におすすめのクルーズ船。乗船時間も約45分と紹介した3つの船の中で一番短く、観光の合間にちょこっとクルージングを楽しみたい場合にぴったりです。
写真映えするスポットも多いため、船内散策も楽しんでくださいね。
御座船安宅丸
公式サイト:https://kobebayc.co.jp/
乗船時間:通常便は10:15、11:15、12:15、14:15、15:15、16:15 ※臨時便の運航もあり(詳しくは公式サイトでご確認ください)
クルーズ時間:約40〜45分間
アクセス:神戸市営地下鉄「みなと元町駅」より徒歩5分、JR「神戸駅」より徒歩13分、シティーループバス「かもめりあ」下車すぐ
乗船記念にオススメの「御船印」をチェック
今回紹介した3つのクルーズ船では、「船の御朱印」と呼ばれている「御船印」も販売しています。
御船印は日本各地の船でも販売中されており、集めた印の数によって認定される称号制度もあります。船によってデザインも違うので、乗船記念に御船印を集めてみるのもいいですね。
日本全国をめぐって集める 船の御朱印 「御船印」公式サイト〉
ご紹介したクルーズ船は航路や船内の雰囲気、提供されている食事メニューなどが異なります。そのほかにも、神戸には神戸大橋の真下を運航する「ロイヤルプリンセス -Royal Princess-」や日本最大のレストランクルーズ船「ルミナス神戸2」も運航中。目的や用途によって乗り分けるのも良いですし、御船印目当てにすべての船を制覇する、という乗り方もあり。海上から見る神戸の街並みをぜひ堪能してくださいね!