2021.10.14
- 観光
【神戸サ旅】「神戸サウナ&スパ」本場フィンランドのサウナ文化を日本に!
近年ブームになっているサウナにスポットを当て、神戸にある名サウナの魅力に迫る連載企画「神戸サ旅」。今回は 前回 から続く第二弾として「神戸サウナ&スパ」(以下、神戸サウナ)をご紹介します。
本物にこだわる 神戸サウナ
繁華街・三宮のど真ん中という好立地に位置する神戸サウナは1954年に創業の歴史ある老舗サウナ。1995年1月、阪神淡路大震災により営業休止を余儀なくされましたが、再開を望むファンの声に応え、約2年半後には営業を再開。
神戸サウナの最大の特徴はなんといっても「本物志向」です。 刺激的で本格的なサウナを楽しんでもらおうと、スタッフはサウナの本場であるフィンランドやドイツに訪れ、そこで学んだこだわりを神戸サウナに取り入れています。
ログハウス風のサウナ室は、フィンランドから輸入したパイン材で雰囲気抜群。ロビー前に設置された特大のトントゥもフィンランドから日本へ運ぶほど、本場志向を徹底しています。
日本一の頻度を誇るロウリュサービス
神戸サウナの本物志向はロウリュサービスの質とその頻度でも伺うことができます。100度を超える高温に設定されたメインサウナで実施されるロウリュサービスは、20分に1回のペースで行われ、その数なんと1日67回!
それに加えて、15/18/21/24時には通常のロウリュの3倍の温度が楽しめるダイナミックロウリュも開催。サービスの回数と質、共に日本トップクラスのロウリュサービスが楽しめます。
(※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ダイナミックロウリュは休止しています。)
水風呂は11.7℃の上級者用から 23℃の初心者用まで
上級者のサウナ―の為に設置されている、広々とした大きな水風呂の設定温度はなんと11.7℃!この温度は、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災の被害から復興した神戸の不屈の精神を忘れないためだとか。
また、どんな人にも水風呂に入る気持ちよさを感じてほしいという思いから、23℃に設定された初心者用の水風呂も用意しています。
フィンランドを感じるオープンエアーな外気浴スペース
水風呂後の外気浴スペースは、どこかフィンランドを感じさせる木と緑に囲まれた素敵な空間。木のぬくもりを感じられる床と壁に加えて、完璧な配置で並べられたウッドチェアーが多数あり、ととのいスポットには困りません。
土日の夜は、焚き火のサービスも実施しています。外気浴をしながら、ゆらめく火を囲む。これほど幸せなことはありますでしょうか?
サウナーの痒い所に手が届くサービス
神戸サウナのこだわりは、本物志向だけではありません。 浴場入り口に設置された足元の水は浴場へ入る時、そして脱衣所へ出る時のどちらも足元を清潔にしてくれます。さらに脱衣所入り口には足の水分を取ってくれるタオル地のマットがこれでもかと敷き詰められて、床を濡らす心配が一切ありません。
また体を拭くタオルは通常のタオルに比べて長く、これも脱衣所で背中を拭きやすくするための配慮です。
さらに、お客様とスタッフが1対1で会話のできる機会を作る為、洗い場でスタッフが背中を流してくれるサービスも実施。素材は「ナイロンたわし」と「へちま」から選ぶことができ、力加減も注文通り調整してくれる文字通り『痒い所に手が届く』サービスも人気です。
水を吸いやすい素材にする為、普通は厚手になりがちな館内着ですが、神戸サウナの館内着はお客様がくつろぎやすいという観点から、とにかく薄く、まるでパジャマのように着心地が抜群です。一旦これに袖を通すと気分はもはや自宅。私服に着替えて帰るのが億劫になるほどです。
こういった何気ない細かなホスピタリティーが、神戸サウナにリピートする最も大きな理由になるのではないでしょうか。
マッサージも食事も楽しめる充実の館内
神戸サウナは、マッサージスペースが広く、ボディケアをはじめ、タイ古式マッサージ、あかすり等ラインナップも充実しています。十分に広いスペースではありますが、土日はマッサージを求めるお客さんでいっぱいになるのだとか。
サウナ室の上階にある広々としたレストランでは、豊富なメニューからサウナ飯が楽しめます。カレーや定食などのガッツリ定食をはじめ、居酒屋のように楽しめる一品メニューも数多く取り揃えられています。
神戸サウナの運営にかける想い
神戸サウナの運営を支える津村支配人と橋本副支配人に、神戸サウナを訪れるサウナ―の皆様に熱い思いを語っていただきました。
「きめ細やかなサービスを受けながら、100℃を超える熱いサウナで汗を流し、11.7℃の冷たい水風呂で体を締め、広々としたレストランでサウナ飯を楽しみ、仕上げにマッサージでととのえる。私たち神戸サウナは、サウナというコンテンツを利用して、何度行ってもワクワクするような、感動を与えられるような施設、いうなれば『大人のディズニーランド』のような場所を目指して営業しています。近年のサウナブームを、ブームで終わらせるのではなく、文化として根付かせる為にも、神戸サウナで本場フィンランドのサウナとサウナ文化を体感してもらえると嬉しいですね。」
サウナでたくさん汗をかいた後は、塩分と水分を求めてはいるはずなのに、どれだけ食べても不思議と喉がかわかない。そのように神戸サウナの津村支配人に、おすすめサウナ飯としてご紹介いただいたのが、神戸サウナから北へ徒歩5分程にある洋食屋「ナカムラ」。
洋食屋「ナカムラ」
夫婦で営むアットホームな洋食店は、店舗の入り口に大きな窓があり、開放感が抜群。天気が良い日は表の入り口は開放しているので、サウナ後の外気浴の続きのような感覚で食事が楽しめます。
店舗は繁華街からは少し離れているため、ゆったりのんびりご飯が食べられると評判に。テレビや雑誌に取り上げられることも多く、洋食屋「ナカムラ」を目指して神戸を訪れるお客様も多いのだとか。
こだわりのデミグラスソース
洋食屋「ナカムラ」の最大のこだわりは、デミグラスソース。
化学調味料を一切使用せず3日間かけて仕込むデミグラスソースは、女性でもサラっと食べやすく、フォンドボーの繋ぎは小麦粉を4時間かけて中弱火で炒るなど手間を惜しみません。
大人のお子様ランチと称されるSセット
サウナ飯としてのおススメはSセット。(サラダ、ハンバーグ、エビクリームコロッケ、貝柱フライ、有頭エビフライ、スープ、ライス)とボリューム満点。+110円でライス大盛も可。
品数の種類も多く、オードブル感覚でビールにも合わせて食べやすい。食べていると次第にソースの味が混ざり、味が変わって飽きもこず、いくらでも食べられそうです。あまりにソースが美味しくて、お皿に残ったソースを舐めてしまう人もいるそうです。
複数人で来店の場合は、アラカルトをメインに洋食を楽しみながらビールやワインを嗜み、〆にオムライスを頼むのがおススメ。
サウナ後は、あえてのノンアルコールでこだわりの洋食と向き合うもよし、洋食をおかずに冷たいビールやワインと共に楽しむもよし。あなただけの楽しみ方を見つけてください。
住所:兵庫県神戸市中央区中山手通2丁目3−19
TEL:078-321-6711
店主 中村さん プロフィール:
大学卒業後、西村珈琲に就職。キッチンで働く中で、大好きな洋食ハンバーグを提供する自分のお店を持ちたいという夢が次第に大きくなり、神戸の洋食店を対象に食べ歩きを開始。市内のハンバーグを食べ尽くす中で、一番感銘を受けたグリル一平に弟子入り。6年の修行を経て、2009年に阪神深江で洋食屋「中村」をオープン。神戸の中心地「三宮」で勝負がしたいと2016年に洋食屋「ナカムラ」として現在の三宮に移転、現在に至る。
前回のクアハウスを特集した第一弾に引き続き、関西有数のサウナとしてファンからも評価の高い「神戸サウナ」でととのい、「洋食屋ナカムラ」のとことん手作りにこだわった洋食で仕上げた今回の第二弾。
いかがでしたでしょうか?
またどこかのサウナを特集したいと思います。お楽しみに!
神戸出身、在住、在職のサウナファン。神戸クアハウスと神戸サウナがホームサウナ。
【写真】神戸観光局