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2023.08.04

山岳鉄道「神戸電鉄」で行く有馬の旅

山岳鉄道「神戸電鉄」で行く有馬の旅

日本三大名泉の一つである「有馬温泉」は、神戸の人気観光スポットの一つです。

有馬温泉までの交通手段は、車や直行バス、ロープウェイなどいろいろありますが、その中でも今回はローカル線「神戸電鉄」に乗って、有馬温泉を目指す旅をご紹介。

沿線の観光も楽しんじゃおう!ということで、神戸市北区の自然をたっぷり堪能できる「神戸市立森林植物園」と「弓削牧場」を訪れてみました。

今回の旅のルートはこちら

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今回は神戸電鉄を利用して、電車の旅を楽しみながら有馬温泉を目指すという行程。新神戸駅や三宮駅がある中心部から電車で西に10分ほどの「新開地駅」からスタートします。

そこから「神戸市立森林植物園」「弓削(ゆげ)牧場」を観光したあと、「有馬温泉駅」へ。

なお、ほかの交通手段については「旅路も楽しむ!有馬温泉へのアクセス」のページで詳しく紹介しています。こちらも、合わせて参考にしてみてくださいね。

https://www.feel-kobe.jp/feature/arima-access/

神戸市立森林植物園

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神戸電鉄「新開地駅」から20分ほど電車に揺られて、まずは「北鈴蘭台駅」で降ります。目的地は「神戸市立森林植物園」。北鈴蘭台駅から無料送迎バスが運行してるので、こちらを利用して植物園へ向かいましょう。

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「神戸市立森林植物園」は、約142.6haある国内最大級の植物園です。「142.6ha」といわれてもピンとこないかもしれませんが、甲子園球場約37個分の広さ!園内散策をするだけでも、いい運動になります。

園内には世界各地の樹木が約1,200種あり、森林浴にもぴったりの場所。春には桜やツツジ、シャクナゲ、6月になるとアジサイ、秋には紅葉というように四季折々の景色が楽しめます。

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特に、6月中旬から下旬にかけては25種350品種、約5万株のアジサイが見ごろを迎え、多くの人で賑わいます。なかでも白のアジサイがずらりと並ぶ「アナベルの丘」は、人気の撮影スポット。

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11月の紅葉シーズンには、もみじやカエデ、イチョウ、メタセコイアなどの木々が赤や黄、オレンジ色に染まり、世界の森の紅葉を一同に鑑賞することができます。

紅葉期間中の土日祝日は開園時間も延長され、ライトアップも行われるのでデートで訪れるのもおすすめ。

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フォトスポットとして人気の「青葉トンネル」。時間帯や時期によって色が変わる

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一面芝生の「多目的広場」のほか、「ぼうけんの丘」や「ちびっこ広場」といった幼児向け遊具があるエリアも。

「森のカフェ ル・ピック」や「森の売店 みちくさテラス パーチ」などの飲食店もあり、森の中でゆっくりランチやお茶を楽しむのもおすすめです。

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それぞれのお店はこのあと紹介する「弓削牧場(ゆげぼくじょう)」が営んでいるお店で、牧場のフレッシュな食材を使ったメニューが盛りだくさん!

搾りたてのミルクを使った「弓削牧場特製 ミルクソフトクリーム」は、行列ができるほどの人気メニューなので、ぜひご賞味あれ。

Information神戸市立森林植物園
住所 神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
アクセス 神戸電鉄「北鈴蘭台駅」前より無料送迎バスあり(所要時間約10分)
電話番号 078-591-0253
開園時間 9:00~17:00(入園は16:30まで) ※「森の中のあじさい散策」「森林もみじ散策」の各期間中は早朝・延長開園あり
定休日 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
※「新緑 つつじ・しゃくなげ散策」「森の中のあじさい散策」「森林もみじ散策」の各期間中は無休
料金 大人(中学生を除く15歳以上)300円、小人(小・中)150円
公式サイト https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/

弓削牧場

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さて、「神戸市立森林植物園」でたっぷりと森林浴を楽しんだあとは、また電車に乗って「谷上駅」へ向かいます。

次の目的地である「弓削牧場」は、「谷上駅」からバスと徒歩で20分ほど。閑静な住宅街を抜けると、牧場の入り口が見えてきます。

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牧場内には約50頭の牛が放牧されており、自由にのんびりと過ごしています。

2006年からははスウェーデン製の搾乳ロボットを導入し、24時間、牛たちが自分の意志で搾乳機に入ることが可能に。牛の首についているタグで1日に食べる飼料の量もきちんと管理し、メタボにならないような工夫もされています。

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チーズハウス・ヤルゴイ

牧場内にはチーズハウス・ヤルゴイというレストランと売店があるので、休憩がてら立ち寄ってみてください。

店名にある「ヤルゴイ」はモンゴルの花の名前から名付けられたもの。寒い冬を越え春が近づく時期になると咲く花で、家畜たちが食べると元気になることから、「疲れている人がリラックスして、元気になって帰ってもらえるような場所に」という思いが込められたお店なのです。

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木のぬくもりが感じられる店内

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「チーズのいろいろな食べ方を提案する」がコンセプトのヤルゴイでは、チーズをふんだんに使ったメニューがたくさん!

使用している野菜やハーブは、園内で農薬や化学肥料も一切使用せずに育てたもので、安心・安全にもこだわっています。

こちらの「本日のピザ」は、生地に低温殺菌ノンホモ牛乳と畑で育てたハーブが練り込まれており、カマンベール入りトマトソースをベースに、トッピングにはモッツァレラチーズをたっぷり使用。

カリッと焼き上げられた香ばしい生地と、とろりとしたチーズの相性は抜群でワインのお供にもぴったりです。

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フロマージュ・フレ

併設のショップでは、低温殺菌ノンホモ牛乳をはじめ、フロマージュ・フレ、カマンベール、モッツァレラなどのチーズや、フロマージュ・フレをたっぷり入れて焼き上げたシフォンケーキ、チーズクッキーなどを販売しています。

気に入ったものがあれば、お土産にぜひどうぞ。

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ヤギのうーたんとユキちゃんの姿も

時間がゆっくり流れているようで、のんびりと過ごせる「弓削牧場」。自然に囲まれた場所で、疲れた体と心を癒したいという方は、ぜひ足を運んでみてください。

※「弓削牧場」は弓削さん一家が営む個人の牧場です。個人の酪農家がチーズハウスと売店がある一部エリアを一般公開している場所なので、無用の立ち入りや、お弁当など飲食物の持ち込みは禁止です

Information弓削牧場
住所 神戸市北区山田町下谷上西丸山5-2
アクセス 神戸電鉄「谷上駅」からタクシーで約10分または阪急バス筑紫・谷上12系統「筑紫が丘5丁目行き」にて「広陵中学校前」下車ののち徒歩12分
電話番号 078-581-3220
営業時間 11:00〜16:30(チーズハウス・ヤルゴイ)
定休日 水曜日(1・2月は火・水曜)
公式サイト https://www.yugefarm.com/
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「神戸市立森林植物園」「弓削牧場」と、自然豊かなスポットをたっぷり堪能したあとは、旅の疲れを癒しに「有馬温泉駅」へ。

「弓削牧場」から「有馬温泉駅」までは徒歩とバス、電車でおよそ50分ほど。窓の外の景色を楽しみながら、温泉街では何をしようかと、観光プランを練ってみてはいかがでしょうか。

【取材・文】中田優里奈

神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街を歩いてネタ探しをしています。

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