2024.02.29
- 観光
神戸で撮影! Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』のロケ地をご紹介
Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で初登場1位を獲得したほか、英語を含めた全言語シリーズでも全世界2位を獲得し、日本発作品としては過去最高となる世界的大ヒットスタートを切ったNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」。
多くのシーンは神戸フィルムオフィスのサポートのもと神戸で撮影され、作中には神戸の景色がたくさん映し出されます。
神戸フィルムオフィスにロケ撮影の相談があったのは2020年夏頃。その後市内の約20か所をロケハンし、2022年5月に神戸市内の8か所で撮影が行われました。
今回は神戸フィルムオフィスのスタッフが、作中に登場する神戸のロケ地について、撮影時のエピソードを交えながらご紹介します。(登場順)
【文・写真】神戸フィルムオフィス
神戸フィルムオフィスは神戸市のフィルムコミッションとして2000年9月に設立されました。以来、行政やまちの方々からの理解を得て、規模の大小に関わらず、様々な撮影サポートをしています。
【エピソード2】飛影が妹・雪菜を探すために、氷泪石を「邪眼ビジョン」を追うシーン
「邪眼ビジョン」は高速飛行が可能なドローンで、日本でも有数のドローンパイロットの操縦でスピード感溢れる迫力ある映像がポートアイランドで撮影されました。
1.ポートアイランド 市民広場
撮影エピソード
会社より帰宅される方に通行について協力を仰ぎ撮影。ポートピアホテルの方面から高速でドローンが降下し、市民広場の回廊をくぐり抜けるシーンは、エキストラの方の歩行に微妙なタイミングを指示されていました。
2.ポートアイランド 港島中町6丁目の道
撮影エピソード
道路を一時的に封鎖しドローンと車が行き違えるシーンを撮影。高速で飛行するドローンと車が寸前で交わすところは、月川監督も迫力ある映像が撮れたと興奮されていました。
3.神戸ポートピアホテル
撮影エピソード
ホテルの立体駐車場をドローンが高速で通り抜けるシーンを撮影。予定撮影時間を大幅に超え何度も同じシーンを撮影しました。神戸フィルムオフィスサポーターの皆さんに車のエキストラを依頼。約30台が集まり撮影中は車内に隠れてもらいました。長時間の撮影にお付き合いいただき本当にお疲れ様でした。作品名を明かさず撮影していましたが、実は車のナンバープレートには「蟲寄市」と貼られ、作品に繋がるヒントがありました。
【エピソード2】氷泪石の妖気を見つけ、氷泪石を乗せた黒塗りの車を真っ二つに切り裂くシーン
4.ポートアイランド南臨港道路
撮影エピソード
ポートピアホテルの駐車場からポートライナーの橋脚に沿って急降下し、ドローンが黒塗りの車を追うシーンは、ポートアイランドの住民・企業の皆様に協力を得て道路封鎖し撮影が行われました。
撮影は大掛かりのものとなり、夜間交通が減る土曜の夜に撮影しましたが、撮影当日の夜間に雨が降ったことで、撮影途中で延期となってしまい、急遽次週にも撮影することになりました。
【エピソード2】広大な庭に建っている垂金権造の大豪邸
【エピソード3】幽助が飛影を追って垂金邸に乗り込んだシーン
5.道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
撮影エピソード
ヨーロッパの庭園を模した人気のスポット「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」が、垂金権造の大邸宅として登場。垂金氏の銅像が悪趣味感を煽ります。
屋根の上を走るという前代未聞の撮影のために、屋根の強度の確認を何度も行いました。図面を取り寄せ、工務店の方に協力いただき、強度の証明書を発行するなど、安全対策を徹底し撮影を行いました。
また、ホテルの部屋を全室貸切り客室照明のON・OFFも調整していました。
【エピソード4】左京邸の地下通路で雪菜と螢子が桑原に出会うシーン
6.ベルトコンベヤトンネル1
撮影エピソード
神戸のポートアイランドなどの埋立地建設のために土砂を運んだベルトコンベヤを通したトンネル。大型のベルトコンベヤ機械が残るエリアでの撮影は本作品が初めて。
トンネル内は何十年も使用していないところもあり、ごみやチリがひどく積もっていたため、撮影スタッフがドロドロになりながら掃除し撮影環境を整えていました。
【エピソード4】幽助が首縊島の地下坑道を走っているシーン
7.山麓バイパス布引トンネルの再度避難坑
撮影エピソード
トンネル内の急勾配坂道を幽助役の北村匠海さんが何度走らされていました。
撮影するスタッフ複数人で車輪に乗せたカメラを引く人・押す人にわかれ何度も北村さんの走りにあわせて全力で走っておられ、体力勝負の撮影シーンとなっていました。
【エピソード4】飛影と鞍馬がそれぞれの戦いの後、フラフラになりながら合流するシーン
8.ベルトコンベヤトンネル2
撮影エピソード
神戸のポートアイランドなどの埋立地建設のために土砂を運んだベルトコンベヤを通したトンネル。高さ11mのトンネル上部から撮影するため、大きなクレーンカメラがトンネル内に設置されました。
ロケの背景を知れば、作品をより楽しく鑑賞できるはず。さらに鑑賞後は実際のロケ地を巡って、そこでの俳優の演技や撮影スタッフの仕事に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
公式サイト | https://www.netflix.com/jp/title/81243969 |
---|---|
©Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊) |