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2023.06.09

神戸の紅茶専門店で本格ティーを味わう

神戸の紅茶専門店で本格ティーを味わう

1868年の開港以来、神戸には外国の文化が日常に浸透していきました。その中の一つに「紅茶」があります。

実は、神戸は日本で初めて紅茶ティーバッグが生まれた場所。神戸紅茶株式会社が自動包装機械をドイツから導入したことをきっかけに、紅茶文化も広がっていったのです。

今回はそんな神戸の街で紅茶を楽しめる専門店を3つご紹介。観光の合間にほっと息をついたり、お土産を買いに足を運んでみませんか?

tea room mahisa 三宮店

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まず紹介する「tea room mahisa(ティールームマヒシャ)」は、JR三ノ宮駅から西へ徒歩5分ほど、ビル地下1階にひっそりと佇む紅茶専門店。

「しっかりとパンチの効いた濃い紅茶に、ミルクをたっぷりと入れて楽しんでもらいたい」との思いのもと、1987年にオープンしたお店です。店内では紅茶はもちろん、紅茶に合う自家製スイーツがいただけます。

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店内を見渡すと、アンティークの時計や額縁、異国のお面などがあちこちに飾られていて眺めるのが楽しい空間。

一見バラバラのものを飾っているのに、どこか調和が取れている秘訣が知りたくて内装のコンセプトを尋ねてみると、「色合いが似たものを飾っているからかな」と笑顔を見せる店主の松浦さん。

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どこかホッとする落ち着いた空間。ゆっくりしたいときにオススメ

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そんな「tea room mahisa」では、濃く抽出した紅茶にミルクをたっぷりと注いでいただく「マヒシャ風」スタイルを試してみてください。

初めてだと「こんなにもミルクを注ぐの?」と驚くかもしれませんが、飲んでみると、なるほどおいしい!

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とはいえ、「飲んでおいしい、楽しいが基本です」と語る松浦さん。

「専門店だからと身構えず、好きなように飲んでくだされば、それでいいんです」とのことなので、ミルクや差し湯で調整しながら、自分好みの紅茶の味を追求してみましょう。

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「tea room mahisa」へ来たら、ぜひ食べてみてほしいのがスコーン。全粒粉を使用したザクザクとした食感が特徴で、程よい甘さがたまりません!私もすっかりその味の虜になりました(毎日食べたいくらい)。

そのまま食べるもよし、クロテッドクリームやジャムを添えて味の変化を楽しむのもよし。紅茶のお供に、ぜひどうぞ。

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なお、「tea room mahisa」は三宮のお店以外に、元町店、岡本店と市内の他のエリアにもお店を展開しています。

気に入った茶葉があれば店頭もしくはオンラインショップでも購入可能なので、そちらもあわせてチェックしてみてくださいね。

Informationtea room mahisa
住所 神戸市中央区下山手通2-1-12 B1
アクセス 各線三宮駅から徒歩5分
電話番号 078-333-7451
営業時間 ︎13:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 不定休
公式サイト https://www.tete.co.jp/

Tea House MUSICA 神戸元町

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続いて紹介するのは、JR元町駅より徒歩3分のところにある「Tea House MUSICA(ティーハウスムジカ) 神戸元町」。

1952年に音楽喫茶として大阪堂島にて開店し、今は芦屋にお店を構える「Tea House MUSICA」から、のれん分けをした紅茶専門店です。

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座席は36席。「毎日紅茶を楽しんでいただきたい」との思いから、紅茶は40〜50種類を用意しています。

また、モーニングやランチ、スイーツメニューが充実しているところは神戸元町店ならでは。紅茶と一緒に食事も楽しむことができます。

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世界中のリプトンのパッケージが並べられているコーナー

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紅茶についてあまり詳しくない場合だと、何から注文すれば……と迷ってしまうかもしれません。そんな方におすすめなのが、セットメニューです。

例えば、こちらのスコーンセットは、スコーンに合うスリランカ産の紅茶「プライドオブスリランカ 」がセレクトされています。そのほかにも、アフタヌーンティーセットやワッフルセットなどがあるので、ぜひお店でチェックしてみてください。

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スイーツはすべて自家製。季節ごとに旬の果物を使ったショートケーキもおすすめ

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表面のパリッと、中はなめらかな「クレームブリュレ」

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店内では茶葉の販売も。お好みの紅茶は、電話やFAXでも注文できます。

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スリランカで一つ一つ手作りされているティーコジーはムジカ名物の一つ

店主の前田さんが「人と人のつながりを大切にしている」と話しているようにムジカでは不定期で「お茶会」も開催し、お客さんとの交流も大事にしています。

「本を読んだりしながら、好きなだけお茶を楽しんでください」とのことなので、ゆっくりティータイムを過ごしたい方は、ぜひどうぞ。

InformationTea House MUSICA 神戸元町
住所 神戸市中央区三宮町3-9-2 2F
アクセス JR元町、阪神元町より徒歩3分
電話番号 078-333-4445
営業時間 ︎11:00~22:00
定休日 不定休

Lakshimi 神戸本店 ティーガーデン

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最後に紹介する「Lakshimi(ラクシュミー)」は、各線三宮駅から徒歩6分ほどのトアロード沿いにある紅茶専門店。

カフェはありませんが、世界中の紅茶を取り揃えており、店頭には常時60種類以上の紅茶がずらり!お土産を買って帰りたい方におすすめです。

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ラグジュアリーな雰囲気の店内

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おすすめは、お店で人気の「極上はちみつ紅茶」。数種類をブレンドした茶葉に、特殊加工でパウダー状にしたスペイン産のはちみつを加えた紅茶で、やさしい甘さが心を安らげてくれます。

個包装されたティーパックなので、仕事場やキャンプなど外出先でホッと一息つきたいときにもぴったり。新しくラインアップに

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はちみつパウダーが入っているため砂糖なしでもおいしく飲める

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そのほかにも、中国唐代の皇妃・楊貴妃が愛してやまなかったというライチとバラを贅沢にブレンドした「楊貴妃の夢」など、見た目も華やかなオリジナルティーも。

種類が豊富なので、じっくり店内を見て回ってお気に入りの一品を探してみましょう。

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また、ラクシュミーは神戸で唯一のRonnefeldt(ロンネフェルト)社公認の販売店でもあります。

ロンネフェルト社の紅茶は、ドイツの4ツ星、5ツ星ホテルで92%使用、また世界で1か所しかない7ツ星ホテルでも使用されています。お店では、そんなロンネフェルト社の茶葉が購入できます。

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初心者向けの紅茶教室も開催している

代表の戸田さんによると、自宅で紅茶を飲むときは「まずお湯を注いでカップを温める」のがポイント。そのあとに一度お湯を捨て、完全に沸騰したお湯をできるだけ高いところからカップに注ぎ、ティーパックを浮かべフタをしてから、しばらく蒸らすのがよいそう。

「Lakshimi」では紅茶教室も開催しているので、「紅茶についてもっと知りたい」と思ったら、ぜひ参加してみてください。

InformationLakshimi 神戸本店 ティーガーデン
住所 神戸市中央区中山手通2丁目4-8
アクセス 各線三宮駅西口から徒歩6分
電話番号 078-391-8841
営業時間 ︎11:00~19:00
定休日 水曜日 ※臨時休業あり
公式サイト https://lakshimi.jp/

一口に紅茶といっても、その種類はとても多く、話を聞けば聞くほど奥深くておもしろいと感じた今回の取材。

毎日忙しいという方こそ、ほんの数分でもいいので紅茶をゆっくり飲む時間を設けてみませんか?


【取材・文】中田優里奈

神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街を歩いてネタ探しをしています。

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