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2022.07.26

開運招福! 「神戸七福神」ご朱印めぐりの旅 【後編】

開運招福! 「神戸七福神」ご朱印めぐりの旅 【後編】

神戸七福神を祀っている寺社をめぐる「神戸七福神めぐりの旅」。今回の後編では、残り3つの寺院とおすすめのルートを紹介します。

開運招福! 「神戸七福神」ご朱印めぐりの旅 【前編】は こちら

2日目は3つの寺院めぐり

大龍寺

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まず、紹介するのは三宮から車でおよそ20分のところにある「再度山大龍寺」。創建は768年(神護景雲2年)、和気清磨呂が称徳天皇の勅命をうけて建立したお寺です。

あるとき寺院を建てる霊地を求めていた和気清磨呂が刺客に襲われたとき、どこからともなく大きな龍が現れました。その龍に命を救われ、龍が消えたあとに聖如意輪観世音菩薩が立っていたことから、和気清磨呂はそこに伽藍を建立。その寺の名前を「大龍寺」と名付けたと伝えられています。

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聖如意輪観世音菩薩を祀る本堂

また、大龍寺は弘法大師空海のゆかりの地としても有名です。この山を「再度山(ふたたびざん)」と呼ぶことになったのは、大師が唐に渡る前に登拝し、帰国後に再び訪れたことから。境内には空海が作ったとされる「亀の石」もあるので、時間に余裕があれば奥の院にも足を伸ばしてみましょう。

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神戸七福神の中で、大龍寺に祀られているのは大黒天です。本堂の左手には弁財天と大黒天、毘沙門天を祀っている毘沙門堂があるので、ぜひ合わせてご参拝を。

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「再度山大龍寺 KOBE七福神」と焼印が入っている瓦せんべいもある

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ご朱印の受付をしている霊明堂ではお茶とお菓子がいただける

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霊明堂内には、毘沙門堂の中に祀られている「三面大黒天」の御前立も。三面大黒天は中央に大黒天、向かって左に毘沙門天、右に弁財天の顔を持つ福の神です。豊臣秀吉がお守りとして肌身離さず身につけていたことでも有名で、出世や開運のご利益があるといわれています。

Information

再度山大龍寺情報

住所 神戸市中央区神戸港地方再度山1-3
アクセス 神戸市バス「大龍寺山門前」より徒歩すぐ ※バスは4~11月の土・日曜、祝日のみ運行、それ以外の日は車やタクシーを利用するか、神戸市バス「水源池前」より徒歩40分、新神戸駅より徒歩1時間35分
駐車場 あり(20台)
TEL 078-341-3482
拝観時間 9:00〜17:00
公式サイト http://www.tairyuji.com/

摩耶山天上寺

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続いて紹介する「摩耶山天上寺」は、摩耶ロープウェー「星の駅」より徒歩約10分のところにあります。創建は646年(大化2年)、孝徳天皇の勅願によりインドの高僧法道仙人が伽藍を建立し、「忉利天上寺」と名付けたのがはじまりです。

宗派は摩耶山真言宗。御本尊の十一面観世音菩薩はお釈迦様が42歳の厄年につくられたことから、厄除招福の秘仏として信仰されています。

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金堂(本堂)内におまつりされている御前立七観世音菩薩。奥の扉の中(宮殿(くうでん)内)には、秘仏三尊(十一面観音・不動明王・毘沙門天の三尊)がおまつりされています。

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また、天上寺はお釈迦様の生母である摩耶夫人を祀る国内唯一のお寺としても有名。摩耶夫人は安産、子授け、子育ての守護仏として知られており、安産祈願のため訪れる人も多いのだそう。

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神戸七福神の中で、天上寺に祀られているのは布袋尊。ご朱印をいただいたら、金堂(本堂)内に安置されている福徳円満の布袋尊像のお参りもお忘れなく。

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金堂(本堂)内に安置されている布袋尊像

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藤袴の花に群がり蜜を吸うアサギマダラ

6月上旬から中旬ごろになると雪が積もったように咲くヤマボウシや、10月ごろになると飛来する数百匹のアサギマダラも見どころの一つ。摩耶紅梅に山桜、ツツジ、アジサイ、沙羅など四季折々の花も楽しめます。

山上にあるお寺ということで、境内からは淡路島や明石海峡大橋を臨むことも可能。また、四国八十八ヶ所霊場のお砂踏みめぐりや、岩と砂で表現された庭園「摩耶天空之庭」、一願成就のご利益がある「一願地蔵」など、ほかにも見どころはたくさんあるので、じっくりと境内を散策してみましょう。

Information

天上寺情報

住所 神戸市灘区摩耶山町2-12
アクセス まやロープウェイ「星の駅」より徒歩10分
駐車場 なし(周辺にコインパーキングあり)
TEL 078-861-2684
拝観時間 9:00〜17:00

念仏寺

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最後に紹介する「念仏寺」は神戸の人気観光スポットの一つ、有馬温泉街にあるお寺です。創建は1538年(天文7年)。お寺はもともと有馬谷之町にあったのですが、1712年(正徳2年)に現在の寺田町に移転。この場所には、豊臣秀吉の正室ねねの別荘があったという話も。

本尊は鎌倉時代を代表する仏師、快慶が作ったと伝わる阿弥陀如来立像。本堂は1712年(正徳2年)に建てられたもので、有馬温泉現存最古の建築物といわれています。

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神戸七福神の中で、念仏寺に祀られているのは寿老人。寿老人は人の寿命を司る星、南極星の化身といわれ、健康長寿のご利益があるとされる神様です。本堂の左手には、寿老人の像が祀られているので、ぜひ参拝しておきましょう。

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寿老人像を祀っているお堂

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お堂の中央には寿老人像が見える

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神戸七福神めぐりの福札はどこの寺社にも置いている

念仏寺では6月下旬になると樹齢250年の沙羅双樹の大樹が見ごろを迎え、毎年「沙羅の花と一弦琴の鑑賞会」が開かれます。

周辺には聖徳太子が創建した「極楽寺」や、有馬温泉を発見した2柱の神様が祀られている「湯泉神社」もあるので、有馬温泉の寺社めぐりをしてみるのもおすすめです。

Information

念仏寺情報

住所 神戸市北区有馬町1641
アクセス 神戸電鉄「有馬温泉駅」・六甲有馬ロープウェー「有馬駅」より徒歩10分
駐車場:なし(周辺にコインパーキングあり)
駐車場 なし(周辺にコインパーキングあり)
TEL 078-904-0414
拝観時間 8:30~17:00

神戸七福神めぐりおすすめのルートは?

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観光で神戸を訪れるなら、時間に限りがあるので計画的にめぐりたいところです。車なら7寺社を1日で回ることも可能ですが、バスや電車など公共交通機関を利用して7寺社めぐりをするなら1泊2日、ゆったりとしたスケジュールを希望するなら2泊3日で巡拝するのがおすすめです。

今回は2泊3日を想定してスケジュールを組んでみました。

1日目のスケジュール

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1日目は須磨寺からスタートし、長田神社、湊川神社、生田神社の4寺社をめぐり、中心部の三宮で宿泊というプラン。移動時間の目安は以下の通りです。

・須磨寺→長田神社:山陽須磨寺駅から高速長田駅利用で約30分
・長田神社→湊川神社:阪神・阪急高速長田駅から高速神戸駅、地下鉄長田駅から大倉山駅利用で15分〜20分
・湊川神社→生田神社:阪神・阪急高速神戸駅から神戸三宮駅、JR神戸駅から三ノ宮駅利用で10分〜12分

2日目のスケジュール

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2日目は大龍寺、天上寺、念仏寺のルートで3つの寺院をめぐります。

大龍寺は新神戸駅から布引の滝を通るハイキングコースを歩いていくと、片道1時間から1時間半ほど。もしスケジュールに余裕がなければ、大龍寺山門前で停車する25系統の市バスの利用がおすすめです。

ただし、このバスは3月20日頃から11月末の期間中、土日祝のみの運行。それ以外の日程で行くなら、時間短縮のためタクシーの利用も検討してみましょう。

なお、移動時間の目安は以下の通り。

・大龍寺→天上寺:徒歩、市バス、摩耶ケーブル、摩耶ロープウェーを利用で1時間半ほど(車なら約30分)
・天上寺→念仏寺:徒歩、六甲摩耶スカイシャトルバス、六甲山上バス、六甲有馬ロープウェー利用で1時間半ほど(車なら約35分)

天上寺からはバス、六甲有馬ロープウェーを利用して念仏寺へ。神戸七福神めぐりが終了したら、その日は有馬温泉に宿泊して疲れた体をゆっくりと癒してくださいね。

開運を求めて、神戸七福神めぐりの旅へ

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神戸七福神めぐりの旅は、神戸の主要な観光地をめぐることもできるので、まさに神戸観光にはぴったりのモデルコースです。

すべての寺社を巡拝するのは大変ですが、その分7寺社のご朱印をすべて集め終わったときの達成感もひとしお。「なんだか、いいことがあるかも」と、前向きな気持ちになれます。神戸七福神めぐりをするときには、ぜひ神戸グルメや観光スポットも楽しみながら散策してみてくださいね!

開運招福! 「神戸七福神」ご朱印めぐりの旅 【前編】は こちら


【取材・文】 中田ゆりな

神戸在住のフリーランスライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・編集を担当。企業インタビューや舞台撮影も手掛けている。これまで取材した神戸の観光スポットやホテル、店舗は200カ所以上。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。

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