2022.06.21
- グルメ
パンの街神戸は「サンドイッチ」もおいしい!サンドイッチ片手に公園でピクニックはいかが?

有名ベーカリーがずらりとそろう「パンの街」である神戸。
そのパンに挟まれたサンドイッチも当然おいしいに違いありません!
また神戸は、一人当たりの都市公園等面積は政令指定都市第1位と、街中に公園が多いのも魅力です。
天気が良い日には、神戸でサンドイッチを買って、公園にピクニックに出かけませんか?
いなだみほ (ライター・コーディネーター)
赤穂生まれ、赤穂郡上郡育ち、神戸暮らし。人に出会うことが好きです。誰かの大切な思いを文章にして、たくさんの方に伝えるお手伝いをしたいと思っています。お菓子、パンなどを中に雑誌、ガイドブック、ウェブなどで取材執筆。イベントの企画。ショップセレクトなどにも携わっています。著書「東京最高のパティスリー」(ぴあ)、MOOK「神戸のおいしいパン屋さん」、「神戸紅茶さんぽ」、「神戸土産の新定番」(共にグラフィス社)企画編集執筆。2021年秋には「神戸のパン屋さん、やっぱりすごい」も発行。
「サンドイッチベーカリーフォーク」&「神戸布引ハーブ園」
地下鉄新神戸駅からほど近い場所、イエローの店構えが目を引くお店が「サンドイッチベーカリーフォーク」です。
こちらは、神戸の人気ブランジュリで研鑽を積んだ小田根圭輔さんと加奈子さんが切り盛り。ラインナップは、だし巻き玉子サンドやカスクート、季節の食べごろ果物を使用したフルーツサンドなど2人が大好きなサンドイッチが主役。ショーケースには、約20種のサンドイッチがズラリと並びます。

ショーケースの中には、おいしそうなサンドイッチが勢ぞろい。どれにしようか目移りします。
しっとりとしたキメの細かい食パンや歯切れの良いカンパーニュ、もっちり&ふんわりフォカッチャなどシンプルなパンに、小田根さんが作る具材を組み合わせたサンドイッチは、どれも本当に相性がよく、リピーターが多いのにも納得です。

専用のパッケージや保冷トートバッグも販売。手土産に…と買われる方も多いそう。
そんなサンドイッチを買って出かけたいのは、「神戸布引ハーブ園」。なんとお店と「神戸布引ハーブ園」は、目と鼻の先。「サンドイッチを買ってくださって、ハーブ園に行かれるという観光客の方が多いんですよ」と加奈子さん。
パンを買ったらハーブ園に向かうロープウェイの乗り場へは徒歩約3分。全長1,460m、標高400mのハーブ園へのプロローグは約10分間の空中散歩。足元までスケルトンのロープウェイの窓からは、神戸の市街地の向こうには海! そんな景色とともに、布引の滝や重要文化財五本松堰堤などの名所を眺めることができますよ。

ゴンドラに乗って10分間の空中散歩。
ハーブ園山頂駅に到着したら、一望を見渡せる展望プラザ、ローズシンフォニーガーデン、香りの資料館、フレグラントガーデンなどをぶらり散策。

ハーブ園山頂駅で降りてすぐのウェルカムガーデン・展望プラザ。ドイツの古城「ヴァルトブルク城」をモチーフにしたレストハウスと城門に囲まれたガーデン。

テラスレストラン。

森のホールへと続く広場。

香りの資料館には、さまざまなハーブやフルーツ、フラワーのアロマオイルが。お気に入りの香りを見つけて。
それからハーブミュージアムや糧菜園ポタジェ、ラベンダー園などを巡ってグラスハウスへ。

スパイスや果実などの熱帯性植物を中心に植栽されたグラスハウス。

彫刻「愛の像」を中心に作られた彩り豊かな壁面花壇は見応えあり。

ハーブのある暮らしを再現したギャラリー。
ハーブの足湯で小休止したり、ワークショップに参加するのも楽しい!さらに四季の庭や滝のパティオ、オリエンタルガーデンなどを愛でながら散策し、風の丘芝生広場、風の丘フラワー園で、ハンモックに揺られてのんびりブレイク。

フレグラントガーデン、四季の庭、風の丘芝生広場など園内の各所に設置されているハンモック。ゆらゆら揺れながら、青空を眺めるのって、気持ちいい!
園内には約200種75,000株の花やハーブが、テーマの異なる12のガーデンで咲き誇っています。
穏やかな日差しやそよ風を感じながら、園内の小径、花壇、丘、庭などに咲く季節の花とハーブの、その彩りや香りを楽しむひとときが気持ちいい。

四季の庭を歩くと、物語のワンシーンに潜り込んだような気分になれそう。

風の丘フラワー園。一面に広がる季節の花々とハーブ、圧巻です。
買ってきたサンドイッチをほおばるスポットも、園内のあちこちに。
ハーブの香りに包まれて?青空の近い芝生広場の上?木陰のウッドテーブル?さてさて、どこで食べましょうか?

箱に入っているのは、「ツナと水菜のフォカッチャサンド」291円、たっぷりのタマゴとアクセントにスライスきゅうりをしのばせた「タマゴサンド」151円、デザートには人気の「いちご大福サンド」280円を。横にあるのは「エビカツバーガー」270円。チーズを焼き付けたふわふわのパンにプリプリのエビカツがサンド。
sandwichi_bakery_FORK(サンドイッチベーカリーフォーク)
住所 | 神戸市中央区加納町1-1-10HK-SHINKOBE |
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TEL | 078-862-3771 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 月・火曜定休 |
公式インスタグラム | https://www.instagram.com/sandwich_bakery_fork/ |
「トアロードデリカテッセン」&「メリケンパーク」
創業は、1949年。外国航路の船乗り夫妻が、海外文化を広めるデリカテッセンとしてオープンしたのが「トアロードデリカテッセン」です。

店はトアロード添いに。
創業時から人気のあるスモークサーモンやハムなどを使用したサンドイッチは、現在10種類。2階のカフェスペースでいただけるほか、テイクアウトも可能です。

店先のショーケースにはサンドイッチがズラリ。(写真の商品価格は2022年5月現在)

店内の冷蔵ショーケースには自家製のハムやソーセージが並びます。(写真の商品価格は2022年5月現在)
定番人気は、自家製のローストビーフにスモークサーモン、ハム、ソーセージの4種が楽しめる「ミックスサンドイッチ」。スモークサーモンは、独特の触感とほどよい塩っけを引き出すため冷燻法で仕上げます。
また、ローストビーフも昔ながらの手作業のレシピを活かして作り、あっさりとした味わいが特徴。それら素材のおいしさを引き出すため、味付けは、ほんの少しのバターとマスタードのみ。
そんなこだわりの具材を引き立てるパンには、毎朝焼きたてを届けてもらっている老舗「イスズベーカリー」さんから、山食を採用。シンプルだからこそ素材の味わいが楽しめるサンドイッチとして、幅広い客層に親しまれています。

左:昨年秋から仲間入りしたベーコンレタスサンドイッチ。基本は注文してから作ってもらえます。
右:定番人気のミックスサンドイッチ。
また、2021年秋に仲間入りした「生ハムレタス」や「ベーコンレタスサンド」もおすすめ。どちらも、もちろん自家製で、自社の乾燥室で丁寧に作られています。
サンドイッチは、基本的にはバイオーダーで。例えばベーコンは軽く焼いてさめてからジェノベーゼソース、ガーリック入りクリームチーズを塗ってからみずみずしいレタスをサンド。作りたてのサンドイッチは格別のおいしさです!
また、サンドイッチと一緒にレジ横の「ソーセージ盛り合わせ」や「コロッケ」「ミンチカツ」なども一緒に買っても◎。

レジ横にはハムカツ(270円)、ミンチカツ(324円)なども。サンドイッチと合わせてどうぞ。(写真の商品価格は2022年5月現在)

3種のウインナーが楽しめる「ウインナーセット」540円。

チーズも販売。
お店からはトアロード、鯉川筋を通って、メリケンパークへ。
広々としたメリケンパークには、2017年に神戸開港150年を記念して設置されたモニュメント「BE KOBE」をはじめ、神戸港震災メモリアルパーク、神戸海洋博物館などおとなから子どもまで楽しめるスポットがいっぱい。
ランチタイムには、ハーバーランドの観覧車や停泊しているクルーズ船、沖を行き交う船を眺めながら、文豪・村上春樹や田辺聖子ら、名だたる作家も愛した味を頬張ってはいかがでしょう。

メリケンパークのベンチ。鳩にご用心。
トアロードデリカテッセン
住所 | 神戸市中央区北長狭通2-6-5 |
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TEL | 078-331-6535 |
営業時間 | 10:00~18:30(2Fカフェは11:00~15:00) |
定休日 | 水曜 |
公式サイト | http://tor-road-delica.com/ |
「サイドフィールドブレッド」&「なぎさ公園」
2020年11月にオープンしたベーカリー「サイドフィールドブレッド」。
山小屋ロッジ風の店構えが、ナチュラルな雰囲気のお店は扉がなく、通りに面したあたりはフリースペースになっていて、その奥にガラス張りのショーウイーンドウの中に焼きたてのパンがズラリと並びます。

サイドフィールドブレッド」の山小屋風の店構え。
それぞれのパンのポップにはパンの名前や商品説明、プライス、そして番号が書いてあります。

ショーケースの中には次々に焼きたてのパンが並びます。パンはそれぞれナンバリングされています。
お客さんは、その手前のテーブルに置かれたオーダー用紙とえんぴつを手に、並ぶパンを眺めながら、自分の名前と買いたいパンの番号と数を用紙に記入してポスティング。その用紙を見たスタッフが丁寧にパンを取り分けて用意してくれます。

購入方法はオーダー用紙に希望のパンの番号と個数を明記して投函するシステムです。

ここにオーダ用紙を投函。
お客さんは自分の名前を呼ばれたら、レジカウンターへ行き、お代金を支払って用意してもらったパンを受け取リます。
こんな楽しい販売スタイルは、ウィルス感染対策の一貫で考案されたアイデアでもありますが、お客様はちょっとしたアミューズメント気分でパンが買えるとあって、楽しみながらお買い物している様子が伺えます。
買い物スタイルのユニークさはもちろんなのですが、パンももちろんおいしく、「ドンク」や「イスズベーカリー」で経験を積んだオーナーの横畠健さん、諒有子さん夫妻が作るサンドイッチも大人気。こだわりのタマゴ・高砂の夕日を使った「たまごサンド」や「BLTサンド」、また季節のフルーツを使用したフルーツサンドもおすすめです。

春だけのお楽しみ「フレッシュいちごサンド」460円、「高砂の夕日」という卵を使った「タマゴサンド」260円。黄身の色が鮮やかで味も濃いサンドイッチは人気商品。

「ハムチーズリュスティック」290円。歯切れの良いハードパン・リュスティックに大山ハムのロースハムと六甲にあるチーズ専門店「アンジョリーノ」のブリーチーズをサンド。穏やかなコクとクリーミィさがハムに合います。
こちらで買ってから、王子動物園やハット神戸にあるなぎさ公園、王子公園などにお出かけするニューファーミリーや友達グループも多いそう。なぎさ公園には、兵庫県立美術館、ウッドデッキのハーバーウォーク、1500人の円形観客席を持つマリンステージなども。

海沿いにデッキが続くなぎさ公園
2021年夏には、公園内に彫刻家三沢厚彦さんの『Animal 2021-01-B(KOBE Bear)』というブロンズ製の彫刻作品も登場。高さ約3.5mのクマは、太陽や海のキラキラした光を、左手の傾きは六甲山の傾きを、右手は海の水平線をイメージ。また青色の左目は空や海を、緑色の右目は六甲山の緑を映しているそう。クマの前での記念撮影もいいですね。

彫刻家三沢厚彦さんのクマは、新たなランドマーク。

兵庫県立美術館海側の大階段下の作品「Sun Sister」(サン・シスター)は、現代美術家のヤノベ ケンジさんの作品。約6mの少女像は通称「なぎさちゃん」と呼ばれ親しまれています。右手に「輝く太陽」は、未来の希望の象徴だそう。
Side field Bread(サイドフィールドブレッド)
住所 | 神戸市灘区岩屋北町5-2-21 |
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TEL | 078-585-8240 |
営業時間 | 8:00~18:30(なくなり次終了) |
定休日 | 日・月曜(不定休あり) |
公式インスタグラム | https://www.instagram.com/sfb_kobe |
なぎさ公園
園内自由