2022.06.02
- 観光
三宮から電車で30分!六甲アイランドの3つの美術館巡りでアートな旅を
神戸中心部の三宮から電車で30分の六甲アイランドは、ポートアイランドに続く第2の海上都市として1988年(昭和63年)に街開きがされた人工島。そんな六甲アイランドには、徒歩10分圏内にテーマが異なる3つの美術館があります。
それぞれの美術館は相互に割引価格で入場できるので、3館をまとめて巡る「アートを楽しむ旅」にでかけませんか?
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・編集を担当。企業インタビューや舞台撮影も手掛けている。これまで取材した神戸の観光スポットやホテル、店舗は200カ所以上。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。
UFOみたいな建物
六甲ライナー「アイランドセンター駅」から見える、丸い円盤のようなデザインの建物……。とても印象的な造りで、初めて見ると「何の施設だろう?」と疑問に思うかもしれません。
実は、こちらは美術館やイベントホール、セミナー室がある施設。1階には「神戸ファッション美術館」と「神戸ゆかりの美術館」の、2つの美術館があります。
神戸ファッション美術館
まず紹介する「神戸ファッション美術館」は、その名の通り「ファッション」をテーマにした美術館です。同館では年に数回「衣」「食」「住」「遊」と、ファッションをさまざまな角度から見た特別展が催されるほか、収蔵品を活用したコレクション展示を開催しています。(※コレクション展は開催していない場合があります。)
2022年4月16日(土)から6月12日(日)までは、神戸ファッション美術館25周年記念の特別展「華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」を開催中。宝塚歌劇の舞台を彩る衣装や帽子、靴、小道具など約120点が展示されています。
また3階のライブラリーでは、国内外で出版されたファッション関連の蔵書約40,000冊を自由に閲覧できます。19世紀から20世紀前半のファッション雑誌のバックナンバーも充実しており、服飾専門学校に通う学生さんが訪れることも多いそう。
料理やインテリア、映画、建築、アートなど装丁が素敵な海外の本もたくさんあるので、ぜひ館内をじっくりと見学してみてください。
神戸ファッション美術館情報
住所 | 神戸市東灘区向洋町中2-9-1 |
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アクセス | 六甲ライナー「アイランドセンター駅」より徒歩3分 |
TEL | 078-858-0050 |
開館時間 | 10:00〜18:00(入館は17:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)、年末年始、展示替え期間(展示室のみ) |
入館料 | 展覧会によって異なる |
公式サイト | https://www.fashionmuseum.jp/ |
神戸ゆかりの美術館
続いて紹介する「神戸ゆかりの美術館」は、神戸ファッション美術館の隣にあります。同館は「神戸で育まれた芸術文化にふれてもらいたい」との思いから、2007年(平成19年)に開館した美術館。
市役所や市内の施設に展示されていた美術品を収集し、神戸にゆかりのある芸術家たちの絵画や彫刻作品約1,400点を所蔵しています。
年4回開催される特別展や企画展では、神戸にゆかりがある芸術家をテーマに神戸ゆかりの美術館ならではの展示を公開。2022年は4月23日(土)から6月26日(日)まで、開館15周年記念企画展「ゆかりの美術館 ギフトの物語~市役所・北野から、震災をこえて~」を開催しています。
館内では、神戸市出身の版画家である川西英さんが制作した「神戸百景」の図録やポストカードも販売しています。神戸ポートタワーや北野異人館、六甲山牧場など、神戸の有名な観光地を描いているので、神戸観光の記念に購入するのもおすすめです。
神戸ゆかりの美術館情報
住所 | 神戸市東灘区向洋町中2丁目9-1 |
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アクセス | 六甲ライナー「アイランドセンター駅」より徒歩すぐ |
TEL | 078-858-1520 |
開館時間 | 10:00〜17:00(最終入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は開館、翌平日が休館) ※展示替えなどの臨時休館あり |
入館料 | 一般200円、大学生・65歳以上100円、高校生以下は無料 ※特別展は別料金となります |
公式サイト | https://www.city.kobe.lg.jp/yukarimuseum/index.html |
神戸市立小磯美術館
最後に紹介する「神戸市立小磯美術館」には、神戸市出身で、昭和期に活躍した画家・小磯良平の作品約3,000点を収蔵。油彩や素描、版画などの入れ替え展示が行われているほか、年に数回催される特別展では、主に近代洋画をテーマにした作品が展示されています。
小磯良平の作品を展示している美術館は他にもありますが、小磯良平が40年間使ったアトリエを見学できるのは小磯美術館だけ。アトリエは床に飛び散った絵の具もそのまま残すなど、当時の様子をできるだけ忠実に復元するための工夫がされています。
また館内には、小磯作品のポストカードや図録を販売しているミュージアムショップや、Cafe&shop「koisoカフェ」も併設されています。
子ども向けのワークショップ「びじゅつかん大作戦」や、お子さんが泣いても大丈夫な「赤ちゃん家族の日」など、子育てファミリー向けのイベントも充実。
神戸市立小磯記念美術館情報
住所 | 神戸市東灘区向洋町中5-7 |
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アクセス | 六甲ライナー「アイランド北口駅」下車、西へ徒歩すぐ |
TEL | 078-857-5880 |
開館時間 | 10:00〜17:00(最終入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)、年末年始(12月29日〜1月3日) |
入館料 | 一般200円、大学生100円、高校生以下は無料 ※特別展は別料金となります |
公式サイト | https://www.city.kobe.lg.jp/kanko/bunka/bunkashisetsu/koisogallery/index.html |
今回紹介した美術館の近くには、天然自家源泉100%の「神戸六甲温泉」が楽しめる「神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ」もあります。アート巡りのあとは、温泉にゆっくり浸かっておいしい食事を堪能する。そんな素敵な休日の過ごし方もおすすめです。