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2023.06.14

本好き集まれ!神戸のオシャレな「図書館」

本好き集まれ!神戸のオシャレな「図書館」

神戸には建物も素敵なオシャレな図書館があるのをご存じでしょうか?

そこで今回は本好きはもちろん、建築好きにもおすすめしたい中央区の「こども本の森 神戸」と、西区の「神戸市立西図書館」をご紹介します。

「こども本の森 神戸」

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まず紹介するのは、JR三ノ宮駅西口から徒歩13分の東遊園地にある「こども本の森 神戸」。

「こども本の森」は建築家の安藤忠雄さんが「こどもたちのための図書館」をコンセプトにデザインした文化施設で、大阪の中之島、岩手の遠野に続き、3館目が神戸に誕生しました。

本は「しぜんの森」「いきものの森」「かんがえる森」など、全部で15のテーマに分けて並べられています。

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館内に入ってみると、一面に展示された本の多さにびっくり!本の表紙が見える展示方法は、子どもが本離れしているといわれるなか、「どうやったら本に興味を持ってもらえるか」と試行錯誤の結果、生まれたアイデアなのです。

なお、本はきちんと固定されており、6段目から上に陳列してある本は一番下に同じ本を置いているので、ご安心を。

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実際に館内を歩いてみると、表紙が見える展示方法のおかげで「こんな本もあるのか」「この本おもしろそう」と興味がつきません。

中之島や遠野の「こども本の森」と比べて、神戸では長く語り継がれている良書と呼ばれる本が多く並んでいるのが特徴。

また、「子どもを子ども扱いしない」との方針から、館内にはアートブックや洋書など大人が読むような本も多数用意しています。

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館内のテーブルやイスは六甲山など地元産の間伐材(木の成長を促すため伐採された木のこと)を使用して制作されたもの。表面がなめらかで座り心地もよく、読書をするのにぴったりです。

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こちらの部屋は、「休憩室」と名付けられたコンクリート打ちっぱなしの空間。天井が高く、窓から差し込む光が神秘的で、この場所だけ違う雰囲気が漂っているよう。

教会椅子の背には、週替わりでセレクトされた本が1冊ずつ入っているので、ぜひチェックしてみてください。

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安藤忠雄さんが「青春のシンボル」としてデザインしたオブジェ「青いりんご」も

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本の貸し出しは行っていませんが、天気のいい日は館内の本を持ち出して、公園やウッドデッキで本を読むことも可能。

緑に囲まれた場所で、のんびり本を読む、なんて素敵な時間を過ごせますよ。

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そのほか定期的にイベントも開催しているので、それを目当てに来館するのもおすすめです。

読み聞かせ会やものづくり、地元神戸の企業とコラボしたイベントなど、内容もさまざま。イベント情報はホームページに掲載されているので、要チェックです!

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神戸にゆかりのある作家12名がデザインしたポストカードはお土産に人気

現在、「こども本の森 神戸」は予約制となっており、土日祝は中学生以下のお子さん連れのファミリーが優先です。

来館者が少ない平日などは、予約不要でも入館できるときもありますが、あらかじめ行く日が決まっているのなら予約をしておくのがベター。

平日は比較的空いているので、ゆっくり見学したいという方は平日の予約がおすすめです。

Informationこども本の森 神戸
住所 神戸市中央区加納町6丁目1-1
アクセス 各線三宮駅より徒歩13分
電話番号 078-325-1125
開館時間 9:30〜17:00
休館日 月曜日
公式サイト https://kodomohonnomori-kobe.jp/

文化ホール併設の「神戸市立西図書館」

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つづいて紹介するのは、神戸市営地下鉄山手線の西神中央駅から徒歩6分のところにある「神戸市立西図書館」。

神戸のまちや人が新たな輝きでつつまれるようなリノベーションを目的に、「リノベーション・神戸」と題したプロジェクトの一環で建てられた図書館で、コンサートなどが開催される「西神中央ホール」も備えた「なでしこ芸術文化センター」の一角にあります。

現在の所蔵数は20万冊ほどで、今後30万冊にまで増える予定です。

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図書館は1階から3階まであり、1階には児童図書、2階と3階は一般図書が並んでいます。

児童図書と一般図書のエリアが分かれているのは、子どもに読み聞かせをして楽しんだり、赤ちゃんが泣いてしまったりしても気兼ねなく過ごせるようにとの配慮から。

児童書の一角にはパパやママ向けの育児書などを並べた子育て応援コーナーもあります。

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「おはなしの部屋」では自由に読み聞かせができる

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2階は技術・工学、産業を除く一般図書が並んでいます。「いろんな本に出会ってほしい」との思いから、本棚をあえてジグザグに設置していたり、飾り棚に表紙が見えるように本を並べたりと、本の展示方法が工夫されているのも印象的。

神戸市の地域図書館の中では比較的専門性の高い本や、文化芸術に関連した本も充実しています。

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座席は全部で313席あり、本を読むための席、勉強やパソコン作業ができる席など用途によって分かれています。

中にはWi-Fiが利用できる学習室、静かに過ごしたい方向けにパソコンなど操作音の出る機器の使用を禁止しているサイレントエリア(学習室3)も。

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3階には技術・工学、産業の一般図書のほか、学び直しコーナーと題し、資格取得などキャリアアップのための本などが並ぶエリアを設置。

オシャレカフェのようなスタイリッシュな空間で、近場にあったら毎日通いたくなるほど。こんなところで本が読めるなんてうらやましいです……!

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自由に閲覧できる公開書庫も

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また、なでしこ芸術文化センター1階には「カフェコーサ」があり、スペシャルティコーヒーやスコーン、カヌレなどのスイーツがいただけます。

図書館の本をこちらで読むこともできるので、コーヒー片手に読書タイムを楽しむのもいいですね。

芸術文化センターの一角にある図書館ということもあり、ホールの利用者がイベントの前後に立ち寄ることも多い「神戸市立西図書館」。

駅には「エキソアレ西神中央」という商業施設もあるので、ショッピングをして帰るのもおすすめです。

Information神戸市立西図書館
住所 神戸市西区美賀多台1丁目1番1
アクセス 神戸市営地下鉄西神中央駅より徒歩6分
電話番号 078-991-8311
開館時間 平日(土曜含む)10:00~20:00、日曜・祝休日9:00~17:00
休館日 毎週月曜(月曜が祝休日の場合は開館し、直後の祝休日でない日を休館)、年末年始
公式サイト https://www.city.kobe.lg.jp/a09222/kosodate/lifelong/toshokan/facilities/nishi_lib.html

【取材・文】中田優里奈

神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしている。

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