2023.05.09
- 観光
クルーズやミュージアムも!神戸で「御船印」集めませんか?
いま御朱印ならぬ、「御船印」が船好きの間でブームになっているのをご存じでしょうか?
乗船したり、船や港にまつわる施設を訪れたりするともらえるオリジナル印のことで、希望者には集めた数によって称号がもらえます(マスター制度)。
そんな御船印の中でも、神戸市内の10の船会社・博物館が参加したコラボプロジェクトについて、ご紹介します。
「御船印」ってどんなもの?
「御船印」とは、神社やお寺でもらえる御朱印の船版のこと。「全国の船をつなぐ、元気にする」をコンセプトに2021年から始まったプロジェクトで、現在は全国で100近い船会社・海事博物館が参加しています。 御朱印と同じように、御船印めぐりプロジェクトでも専用の「御船印帳」があります。 全国の御船印を集めていくという新たな旅の楽しみ方に、船好きの方からは「こういうのを待っていた!」「素晴らしい企画で震えた」というメッセージをいただいたこともあるそう。 御船印めぐりプロジェクト事務局の谷井さんは「想定を超える反響を頂いて、正直戸惑うほどです(笑)」と、語ります。 さて、そんなプロジェクトの中でも、神戸市とのコラボ事業があります。 これは、神戸港を発着する8つの船会社と2つの博物館すべての御船印を集めると、「神戸ポートエキスパート」という称号が与えられるもの(マスター制度地域版)。 さらに、神戸市提供の特別景品(神戸港エコバッグ、メモ帳/数量限定)がもらえます。 「神戸市×御船印コラボ」では、神戸でしか買えない御船印帳が登場。 神戸港発着の8つの船会社と2つの博物館をすべて回ってもらえる称号の創設、地元ホテルやミュージアム、弁当店、文房具店とのコラボ商品も生まれました。 谷井さんによると「もともと神戸市内に拠点を持つ船会社さんの熱意は強く、このコラボ前の時点で7社がすでに参加されていました。また、個人的なことですが私が神戸出身ということもあり、神戸の地で何かできないかという思いもあり、神戸市さんにご相談したところトントン拍子に連携が進みました」と、地元神戸に対する思いが伺えました。 「神戸市×御船印コラボについて」は こちら 〉
Information一般社団法人日本旅客船協会公認プロジェクト
公式サイト | https://gosen-in.jp/ |
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ロイヤルプリンセス
さて、そんな「神戸市×御船印プロジェクト」の中から、今回はクルーズ船「ロイヤルプリンセス」と「神戸海洋博物館」を紹介します。 神戸にはタイプの異なるクルーズ船がいろいろあり、「船上から神戸の景色を楽しみたい」という観光客の方にも人気です。なかでも神戸ベイクルーズの「ロイヤルプリンセス」は、40分かけて神戸港内を運航する関西最大級の大型遊覧船。サクッとクルーズを楽しみたい方にぴったりです。 乗船定員は500名。1階席と2階席には室内席と、デッキ席が数席あり、3階はデッキテラスになっています。 風や海を感じたいならデッキテラス一択!室内でゆっくりとクルーズを楽しみたい方は、1階や2階の一番前の座席がおすすめです。 もちろん指定席ではないので周囲の景色に合わせて、中や外を行き来しながら楽しむのもありですよ。 神戸港内のクルーズでは、川崎重工や三菱重工業の造船風景を見ることができる点が見どころの一つ。 ちなみに、海上自衛隊が所有する潜水艦の建造・修理が行われているのは、日本でこの川崎・三菱の両造船所のみ!まさに、ここでしか見ることができない景色なのです。 また、神戸のクルーズ船のうちロイヤルプリンセスだけの見どころといえば、神戸大橋の下を通過するところです。 神戸大橋は、日本で初めて建造されたダブルデッキ(2階建て)タイプの橋。夜にはライトアップされて、夜景がとってもキレイなスポットです。 ロイヤルプリンセスの御船印にも神戸大橋が描かれています。 御船印が購入できるのは、中突堤中央ターミナルかもめりあ内のチケットカウンターか船内の売店のみ。御船印だけを買うことはできないので、ぜひクルーズも楽しんでくださいね。
Informationロイヤルプリンセス-Royal Princess-
住所 | 神戸市中央区波止場町7番1号(中突堤中央ターミナルかもめりあ) |
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アクセス | 神戸市営地下鉄湾岸線「みなと元町駅」 より徒歩7分、シティ・ループ「かもめりあ(神戸港観光船のりば)」バス停またはポート・ループ「ポートタワー前【PL36】」より徒歩すぐ |
電話番号 | 078-360-0039 |
営業時間 | 出航時刻は毎時45分発 ※最新の運航ダイヤは公式サイトからご確認ください |
料金 | 大人1,500円、中高生・65歳以上1,300円 、小人800円 ※6歳未満のお子さんは無料 |
公式サイト | https://kobebayc.co.jp/ |
神戸海洋博物館
船の旅を楽しんだあとは、「神戸海洋博物館」で海や船、港の歴史について学んでみるのもおすすめ。 1987年に「神戸開港120周年事業」としてオープンした同館は、メリケンパークのランドマーク的存在です。 2020年には一部エリアをリニューアルし、体験型の展示も増え、海や船、港の歴史についてより楽しく、より分かりやすく学べるようになりました。 エントランスホールでは、イギリスの戦艦「ロドニー号」の模型がお出迎え。実は、ロドニー号は神戸港が開港したときに祝砲を撃った艦隊のうちの一隻です。 壁面には、ロドニー号が神戸港にやってくる様子や、神戸港が開港してからの街のあゆみを紹介したプロジェクションマッピングが上映されています。 また、同フロアには西洋帆船から客船、貨物船といったさまざまな時代の船の模型がずらり! そのほか、年代順のできごとを紹介した「神戸ポートヒストリー」や、航海士の仕事体験ができる「神戸港操船シミュレーター」、180インチの大型スクリーンを備えた「マリタイムシアター」など、開港の歴史や神戸港の役割にまつわる展示が盛りだくさんです。 「神戸海洋博物館」には、川崎重工の企業ミュージアム「カワサキワールド」も併設されています。 どちらの御船印も、ミュージアムショップで購入可能。2枚を並べると、ひとつの絵になるデザインが素敵なので、ぜひチェックしてみてください。
Information神戸海洋博物館
「港町神戸」ともいわれているように、御船印を目当てに船に乗って神戸の海を楽しむ旅を計画するのもおすすめ。
我こそはという方は、ぜひ全スポット制覇にチャレンジしてみてくださいね。
住所 | 神戸市中央区波止場町2-2(メリケンパーク内) |
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アクセス | シティ・ループバス「メリケンパーク」・ポートループ「ポートタワー前」より徒歩3分、神戸市営地下鉄 湾岸線「みなと元町駅」より徒歩10分、JR・阪神「元町駅」より徒歩15分 |
電話番号 | 078-327-8983 |
営業時間 | 10:00〜18:00(最終入館は17:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は営業、翌平日休館)、年末年始 |
料金 | 大人900円、小人(小・中・高)400円 ※併設のカワサキワールドも見学可能 |
公式サイト | https://kobe-maritime-museum.com/ |
【取材・文】中田優里奈
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街を歩いてネタ探しをしています。