2023.07.21
- 観光
自由研究にもおすすめ! 神戸で「工場見学」ができるスポット
工夫された展示や試飲・試食などもあり、楽しく学ぶための工夫がされている工場見学。
神戸市内にもそんな工場見学ができる施設があるので、夏休みの自由研究がてら、お子さんを連れて訪れてみるのもおすすめです。
中でも今回は、ポッキーやプリッツなどでおなじみの「江崎グリコ」と、QBBチーズを製造している「六甲バター」の工場見学についてご紹介します。
わくわくファクトリー グリコピア神戸
まず紹介するのは、ポッキーやビスコでおなじみの江崎グリコの工場見学ができる「わくわくファクトリー グリコピア神戸」。
西区の工業団地内に位置し、神戸市営地下鉄「西神中央駅」からバスで10分ほどのところにあります。どんなところかワクワクしながら、エントランスに向かうと……。
まず目に入るのが、高さが3mある大きなトンネル。正面から見ると分かりにくいかもしれませんが、横から見るとポッキーの形をしているのが分かるでしょうか?
スタッフの方によると、「お客様の中には気づかれない方もいらっしゃいます」とのこと。来館したら、写真撮影はこちらでどうぞ。
また、エントランスには「音声映写装置付きグリコ自動販売機」のレプリカも発見!1930年代に東京を中心に約100台が設置されていた自販機で、10銭を入れると画面に映画が30秒ほど上映されます。
映像が終わると受け口からグリコとお釣りの2銭が出てくるので、当時は店頭で買うよりもお得だったそうですよ。
さて、エントランスのトンネルを抜けて、今度はグリコ製品の製造工程見学へ。
「ポッキーファクトリー」「プリッツファクトリー」では、原料の配合から包装まで、おなじみのお菓子ができるまでの一連の流れを見学します。ほとんどは機械による操作で、あまり人がいないことにビックリ!
ポッキーをチョコレートでコーティングする工程は、企業秘密とのこと。実際の様子は見ることができませんが、その様子を再現したCG映像が上映されているコーナーがあります。
ちなみに、輸入されたカカオを神戸港から運送しやすいという立地的な条件もあり、グリコ製品のチョコレートは、すべてこの神戸工場で作られているそう。
全国で販売されているチョコが、ここで生まれているのかと思うと、なんだか感慨深いです。
続いて向かった「デジタルクッキング」コーナーでは、画面をタッチして自分だけのオリジナルお菓子を作ることができます。デジタルなので実際に食べることはできませんが、形を選んだりトッピングをしたりする時間は、ワクワク。
最後には参加者全員が作成したお菓子の発表会もあり、子どもから大人まで楽しめる内容です。
実際に食べられるビスコを作りたい!という方は、「クッキングスペース」で行われるオリジナルビスコの手作り体験 (有料)にチャレンジしてみませんか?
作ったビスコはその場で食べてもいいですし、特別パッケージと袋に入れて持ち帰ることもできます。
「クッキングスペース」のお隣「グリコミュージアム」には、栄養菓子グリコの歴代おもちゃや広告がずらりと並んでいます。
栄養菓子グリコといえば、「お菓子におもちゃが付いてくる」というのが特徴的ですよね。これまでに開発されたおもちゃは、なんと約3万個!
時代によっておもちゃの素材やデザインもさまざまで、当時の世相が垣間見えるのも見どころの一つです。当時を知る人にとっては、懐かしい思い出のおもちゃに再会できるかもしれません。
工場見学をたっぷり楽しんだあとは、グリコピアショップでお土産を買って帰るのもおすすめ。時期によっては、グリコピア神戸でしか買えない限定商品もあるので要チェックです。
帰り際には来館記念として「グリコピア神戸」がデザインされたオリジナルプリッツがいただけるのも嬉しいポイント。
なお、見学には事前予約が必要です。行ってみたい!という方は、ホームページから予約してくださいね。
住所 | 神戸市西区高塚台7丁目1番 |
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アクセス | 【車】山陽自動車道「三木小野IC」から約30分、第二神明道路「玉津IC」から約15分、阪神高速北神戸線「前開IC」から約15分、神戸淡路鳴門自動車道・山陽自動車道「神戸西IC」から約15分、新神戸から山麓バイパス経由約50分 【公共交通機関】神戸市営地下鉄で「西神中央駅」より、神姫バス12系統「大久保駅前行」もしくは70、73、74系統「押部谷(栄)行」に乗車し、「高塚台1丁目」下車後徒歩1分 |
電話番号 | 078-991-3693 |
営業時間 | 9:30~16:30 |
休館日 | 金曜日・お盆休み・年末年始・工場メンテナンス日 |
入館料金 | 無料(要事前予約) |
公式サイト | https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/glicopia/kobe/ |
QBBプロセスチーズパーク
つづいて紹介するのは、六甲バター神戸工場に併設されている「Q・B・Bプロセスチーズパーク」。
「Q・B・Bベビーチーズ」でおなじみの株式会社六甲バターが「チーズを通して楽しく食を学んでもらいたい」との思いからオープンした体験型施設です。
施設へ公共交通機関でいく場合は、三宮バスターミナル発の快速バスがありますが、時間帯によっては帰りのバスがなかなかないことも。最寄りの木津駅までは徒歩30分以上かかるため、来館時は自家用車かレンタカーで行くのがおすすめです。
中に入ると、Q・B・BキャラクターのQちゃんがお出迎え。階段に置いてあるビッグベビーチーズを持って、まずはこちらで記念撮影をどうぞ!
「Welcome 六甲バター」のコーナーでは、六甲バターの歴史や主力商品について学ぶことができます。
実は六甲バターは、日本で初めて個包装のスライスチーズを作った会社。さらに、世界で初めてスティックチーズを開発したという実績もある、すごい会社なんです!
ブランド名の「Q・B・B」は、「Quality’s Best&Beautiful(=最高の品質と最高のおいしさ)」の頭文字をとった造語。日本国内のプロセスチーズのトップシェアを誇り、約300種類の商品を作っています。
「Welcome 六甲バター」で六甲バターの歴史を学んだあとは、2階の「コミュニケーションルーム」で、六甲バターや神戸工場について解説した映像を視聴します。
また、隣にはチーズの歴史や種類、チーズが出来るまでの工程などを学べる「チーズの学校」があります。映像や模型、ゲームなど展示方法も工夫されていて分かりやすく、チーズってこんなにすごいんだ!という発見がいっぱい。
チーズについての知識を深めたところで、次は「工場見学通路」へ行き、実際にチーズを作って出荷するまでの流れをアテンダントさんによる説明を聞きながら見学します。
見ることができるのは、品質管理、ベビーチーズ製造ライン、スライスチーズ製造ライン、パレタイズ、6Pチーズ製造ライン。
中の様子は撮影不可なのでお見せすることはできませんが、次から次へと機械が動き、お店に売られている状態のチーズが完成していく様子は「すごい!」の一言につきます。
見学が終わったあとは、「コミュニケーションルーム」に戻り、できたての熱々チーズを試食することができます。お店で販売されているものと違って、とろりとしていて食感もなめらか!ここでしかできない経験なので、ぜひじっくり味わってくださいね。
工場見学のあとは、来館記念にQ・B・Bベビーチーズのクリアキーホルダーのガチャガチャにチャレンジしてみませんか?同フロアにはオリジナルキャラクターのグッズの自動販売機もあるので、合わせてチェックしてみてくださいね。
なお、「QBBプロセスチーズパーク」も見学する際は事前予約が必要です。予約はホームページからどうぞ!
住所 | 神戸市西区見津が丘6-7-1 |
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アクセス | 【車】山陽道「神戸西インター」で⾼速道路を降りて約3分 【公共交通機関】三ノ宮バスターミナルから神姫バスに乗車、「見津が丘6丁目」停留所降車後、徒歩約10分 |
電話番号 | 0120-575-922(受付専用ダイヤル) |
営業時間 | 平日/①10:00〜 ②14:00〜 の 1日2部制 |
休館日 | ⼟・⽇・祝⽇、年末年始、GW、お盆期間(8⽉11⽇〜8⽉15⽇)、ほか臨時休業あり |
公式サイト | https://www.qbb.co.jp/ |
普段からよく目にする食品ですが、そうだったんだ!という発見が多く、大人でも十分楽しめる内容だった2つの施設の工場見学。
神戸にはそのほかにも、雪印メグミルクやキユーピーでも工場見学を実施しています。勉強もかねて、おでかけできるスポットを探しているのなら、ぜひ候補にしてみてはいかがでしょうか。
神戸在住のライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・執筆・撮影を担当。書籍『るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 京阪神版』では神戸市内13ヶ所の公園を取材。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをしています。