2022.01.19
- 観光
体験型の展示も楽しい! 神戸の企業ミュージアム3選
神戸市は「起業しやすいまち」の実現を目指して、スタートアップの支援に力を入れている街で、世界を舞台にグローバルな活躍をしている企業の本社もたくさんあります。
その企業が自社の事業や技術の展示紹介をしている企業ミュージアムは、観光としてはもちろん、体験型展示も充実しているので、お子様と一緒に社会学習としてのお出かけ先にもぴったりです。
そこで今回は、神戸にある企業ミュージアムとして、川崎重工業株式会社の「カワサキワールド」、株式会社アシックスの「アシックススポーツミュージアム」、株式会社竹中工務店の「竹中大工道具館」をご案内します。
カワサキワールド
まず、紹介するのは川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」。同館は神戸海洋博物館の中にあり、すぐ近くには神戸ポートタワーや「BE KOBE」のモニュメント、umie MOSAICがあるメリケンパークエリアに位置しています。
カワサキワールドの見どころは、「見て触れて学べる」という点。創立120年を超える川崎重工グループの歴史や手がけている製品について、模型やシミュレーションゲームなどを通して楽しく学ぶことができます。
入り口を入ってすぐのエリアには、創業者の川崎正蔵氏と初代社長の松方幸次郎氏を紹介した「創業者紹介コーナー」、川崎重工の製品と事業の流れを年代ごとに紹介した「ヒストリーコーナー」があります。明治時代からある会社なので、その歴史も長く、「こんな製品も川崎重工が作っていたんだ!」という驚きも。
続く「モーターサイクルギャラリー」では、Kawasakiの歴代マシンを展示。ずらりと並ぶバイクは圧巻で、バイク好きにはたまらない空間です。
「陸のゾーン」では、1964年(昭和39年)に開発された「0系新幹線」の先頭車両がお出迎え! なんと、こちらは実際に使用されていた車両で、車内を見学することも可能。当時の運転席や客室がどんなものだったか、座ったり触れたりすることができます。
続く「海のゾーン」では、新幹線や航空機の製造工程、船舶の進水式などを紹介した映像が視聴できる「ものづくりシアター」や、ジェットスキーのゲームコーナーがあります。
カワサキワールドは小さなお子さんから大人まで年代問わず楽しめるのはもちろん、乗り物好きなら軽く2時間は遊べる博物館だと思います。館内は自由に撮影できるので、お気に入りのスポットでぜひ写真撮影もお忘れなく。
カワサキワールド
住所:神戸市中央区波止場町2番2号(神戸海洋博物館内)
アクセス:シティ・ループ「中突堤(ポートタワー前)」から、徒歩約1分。市営地下鉄海岸線「みなと元町駅」から徒歩約10分。JR・阪神「元町駅」から徒歩約15分
TEL:078-327-5401
開館時間:10:00 ~ 18:00(入館は17:30まで)
閉館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
※開館日・開館時間は、予告なく変更される場合があります。
入館料:大人900円、小人(小・中・高生)400円
公式サイト:https://www.khi.co.jp/kawasakiworld/
アシックススポーツミュージアム
続いて、紹介するのは「アシックススポーツミュージアム」。スポーツ用品でおなじみの株式会社アシックスも、実は神戸生まれの企業なんです。
そんなアシックスの会社史や製品について学べる同館は、人工島のポートアイランドにあります。主要部の三宮からポートライナーに乗り換えて「中埠頭駅」を下車後、徒歩2分です。
館内に入ってすぐのエントランスフロアには、アシックス製品のシューズやユニフォームが展示されています。アシックススポーツミュージアムは基本的に撮影不可なのですが、エントランスのみ撮影可能。来館の記念写真を撮るなら、こちらでどうぞ!
続く2階エリアは、アシックスの歴史が学べる「コーポレートヒストリー」、選手の使用していたシューズなどを紹介している「アスリートヒストリー」、アシックスの商品を紹介している「プロダクトヒストリー」の3つのエリアに分かれています。
「アスリートヒストリー」エリアには、アシックス製品を使用している選手の実際に使用したシューズや、同モデルのシューズが展示されています。
ちなみにアシックスの前身は、戦後の1949年に社員2名からスタートした「鬼塚株式会社」。その後、株式会社ジィティオ、ジェレンク株式会社と対等合併を行い、1977年に総合スポーツ用品メーカー「株式会社アシックス」が誕生しました。
1階の体験フロアには138インチの大きなモニターがあり、トップアスリートのパフォーマンスをバーチャルビジョンを通して体感することができます。
アシックススポーツミュージアムは、アシックスの会社や製品の歴史だけでなく、スポーツに関する展示品もあるので、スポーツ好きにおすすめのスポット。自分が応援しているスポーツ選手の展示品はあるかな、と立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
アシックススポーツミュージアム
住所:神戸市中央区港島中町7丁目1番1
アクセス:JR「三ノ宮」駅、阪神・阪急「神戸三宮」駅、神戸市営地下鉄「三宮」駅よりポートライナーに乗り換え。「中埠頭駅」より、徒歩約 2 分
TEL: 078-303-1329
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)、10:00~11:00または15:30~17:00(団体優先枠)
※感染予防への対策を徹底するため、事前に来館予約が必要
閉館日:毎週日曜日・月曜日・祝日、夏季休暇、年末年始休暇
※都合により、臨時休館をする場合があります。
入館料:無料
公式サイト:https://corp.asics.com/jp/about_asics/museum
竹中大工道具館
最後に紹介するのは、山陽新幹線「新神戸駅」から徒歩3分のところにある「竹中大工道具館」。総合建設会社「竹中工務店」が設立した、日本で唯一「大工道具」に関する展示をしている博物館です。
館内は7つのコーナーに分かれており、大工道具の歴史や種類、棟梁の仕事、大工道具を作る職人たちなどについて学ぶことができます。館内に入って、印象的だったのが木の香りがしたところ。さまざまな匠の技が光る建物や内装も美しく、施設自体も見どころの一つです。
こちらは、昭和初期に本格的な建物をつくるのに必要であった道具一式179点がずらりと並ぶショーケース。かんな一つとっても形や大きさが違うものが40丁もあるのですから、その種類の豊富さに驚きます。
地下2階のフロアには、日本の職人たちが手仕事で生み出す究極の美を伝えるエリア「和の伝統美」があります。江戸時代中期に建てられた大徳寺玉林院の茶室「蓑庵(さあん)」の骨組みを再現した展示は、中に入って見学することも可能。職人の技術をじっくりと観察できます。
匠たちが扱う木々には、それぞれ特徴があり、どこにどの種類の木材を使用すればいいかを見極めるのも仕事の一つ。そんな木の違いを感じられるようにと、「木を生かす」エリアには杉やヒノキ、赤松などさまざまな種類の木材とそのかんなくずを展示。手にとってみれば、触り心地や香りの違いがよく分かります。
また同じフロア内にある木工室では、工作などの体験型イベントも実施しています。小さなお子さんが参加できるイベントや大人向けの講座もあるので、興味があれば事前に開催日時等詳細を公式サイトでチェックしてみてくださいね。
歴史や種類など大工道具について学べるのはもちろん、建物の細かな部分に注目してみると、匠たちの職人技が随所に施されていて、その素晴らしさを体感できる竹中大工道具館。特に、建築やものづくりに興味がある方には、ぜひ訪れてみてほしい博物館です。
竹中大工道具館
住所:神戸市中央区熊内町7-5-1
アクセス:山陽新幹線「新神戸駅」中央改札口・神戸市営地下鉄「新神戸駅」北出口2より徒歩約3分、神戸市バス2系統・18系統「熊内6丁目」下車徒歩約2分
TEL: 078-242-0216
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:一般700円、シニア(65歳以上)・大学生・高校生500円、中学生以下は無料
公式サイト:https://www.dougukan.jp/
今回紹介した企業ミュージアムは体験型展示が多く、「遊びながら楽しく学べる」というのがおすすめポイント。小さなお子さんから大人まで楽しめるスポットなので、休日のお出かけ先として、ぜひ検討してみてください!