日本三大中華街の一つである南京町は、
まるで香港のマーケットのように賑やか。
ベトナムやタイ、インドネシアなど、
現地のシェフが腕をふるう
本場さながらのエスニック料理もあちこちに。
神戸で「アジア」をまるっと味わおう。
日本中華街の一つである「南京町」は、神戸観光の定番スポット。東西約200mのコンパクトなエリアに、中華料理店や食材店、雑貨店がならび、いつも活気にあふれている様子は、まるで本場中国のマーケットのよう。
上海、四川、広東、北京など、主な中華料理のジャンルのお店がこれほど密集してそろってるのは、 中国現地でも珍しいのだとか。各地の中華料理を食べ比べすれば、中国各地を周遊している気分に。
中華料理の食べ歩きでお腹いっぱいになったら、中国茶で一服はいかが?
南京町にある中国茶専門店「天福銘茶」のカフェスペースでは、本場の茶器と茶葉で淹れた、本格的な中国茶・台湾茶が楽しめる。
茶葉と花を包んだ「工芸茶」は、お湯を注ぐと、花が咲くように広がり、目でも楽しめる一杯。
家で料理をするという方は、南京町で本場の中華食材を探してみて。
万能中華スープの“味覇”を製造する「廣記商行」。南京町のお店には現地から直輸入の食材がずらりとそろい、特に地下1階の香辛料や調味料の品揃えは圧巻。
南京町から北西へ15分ほど歩いた場所にある「関帝廟」は、知る人ぞ知る神戸の中国スポット。
財の神として名高い三国志の武将・関羽を祀った霊廟で、色鮮やかな本堂に、精巧な装飾が施された門や天井など、見どころ多数。 本堂では、日本では珍しい、中国式のおみくじもひける。
神戸で中国旅行のお土産は、南京町の雑貨屋で見つけよう。
中国にゆかりのある商品が所せましと並べられている「空龍」。風水グッズやアクセサリーから、出し物でいつか使えそうなバラエティグッズまで、雑多なところが現地感満点。
関西有数のベトナム人コミュニティがある長田区。70年代のベトナム戦争終結後に日本にやってきた方から、 その二世三世、さらに近年就労・就学のため来日した方まで。 普段の生活で利用するベトナム料理店や食材店が続々オープンしている様子は、 まるで“リトルサイゴン”。
他にも神戸では、人気のタイ料理や、関西では珍しいインドネシア料理など、各国のエスニック料理が味わえる。
新長田駅から南に徒歩5分ほどのレストラン「39SAIGON(サンキューサイゴン)」。日本人でも食べやすい味付けで、気軽にベトナム料理の魅力を満喫できる。 休日には在住のベトナム人で賑わい、ベトナム語が飛び交っているのが、本場の味の証拠。
周辺には、ほかにもたくさんのベトナム料理店が。街歩きしながら巡ってみて。
同じく長田区にある「THANK YOU SHOP」は、20年以上前から営業する、神戸でも最初期にオープンしたベトナム食材店。
パクチーを始めとしたハーブ類から、ヌクマムといった調味料まで、ベトナム料理に欠かせない食材が揃う。 おうちで簡単につくれるインスタントのフォーは、ちょっとした軽食に便利。
ベトナム料理とならんで人気のあるエスニック料理といえば、タイ料理。県庁前駅近くの「バーンタイ・マーケット」は古民家を改装したお店で、タイ人シェフが手掛ける本格派。
料理の辛さは調整できるので、辛いのが苦手でも安心。自信があれば、トムヤンクンやソムタムなどは、本場感のある刺激的な辛さでオーダーしてみて。
元芸人の店長の軽妙なトークで自然と笑顔になれるのも、“ほほえみの国”タイらしい。
JR三ノ宮駅から北へすぐの場所にある「BUMBU Kitchen」。 BUMBUはインドネシア語でスパイスという意味で、その名前の通り、ロンボク島出身のお父さんが作る料理は、ドレッシングやソースに市販のものを使わず、スパイスと素材から手作りするこだわりよう。
サテ(インドネシア風焼き鳥)をオーダーすると香ばしい薫りが店内に立ち込める。甘辛いソースもくせになる味。
雑貨や古着屋が揃う乙仲通りにある「AMPLOP」は、インドネシアのバリ島をはじめ、様々な国の暮らしに根付いた雑貨を集めたお店。
インドネシアの職人が作る真鍮のアクセサリーや、バティック(インドネシアの伝統染物)を用いたバッグなど、現地との繋がりを活かしたオリジナルグッズも多数。
手仕事の温もりのあるアジアン雑貨を、神戸でアジア旅のお土産にいかが?