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六甲山で楽しむ「神戸六甲ミーツ・アート 2024」鑑賞旅!1泊2日コース

神戸で現代アートを楽しみたい人におすすめ。

今年も六甲山上で様々な現代アートが展示されている芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」が8月24日(土)~11月24日(月・祝)に開催されています。

出展アーティストはなんと計61組。

神戸の象徴である六甲山で自然とアートの融合を楽しんでみてはいかがでしょうか。季節ごとに作品の見え方が変わるため、その日だけの新しい発見があります。

今回は2日間で「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」のすべてのエリアを楽しむコースをご紹介します。
たくさん歩くので、動きやすい服装と歩きやすい靴で行くといいでしょう。

(作成協力:神戸海星女子学院大学・神戸女子大学 インターンシップ生)

エリア:
所要時間:
  • 1泊2日

JR六甲道駅

神戸市バス16系統 「六甲道駅」→「六甲ケーブル下」 【20分】

【六甲ケーブル下駅】 周逸喬《赤と緑の行き違い》

神戸六甲ミーツ・アートの旅の始まりは、『六甲ケーブル下駅』から。

駅では大きく鮮やかな色とりどりの牡丹の花のバルーンが出迎えてくれます。

花びらにはデザインと色味が加えられ、よりインパクトのある作品に仕上がっています。

作品名は赤と緑の車両の六甲ケーブルが行き違いを繰り返していることにたとえ、異なる文化を受け入れるもどかしさを伴うことを現わしています。

六甲ケーブルと一緒に写真を撮りたくなる作品です。

【六甲ケーブル下駅】 周逸喬《赤と緑の行き違い》

住所
神戸市灘区高羽字西山8-2
URL
https://www.rokkosan.com/cable/

六甲ケーブル「六甲ケーブル下駅」→「六甲山上駅」【10分】

【天覧台】あつめやさん《おじゃまします、あつめや山です。》

六甲ケーブルを降りたあとは、階段を上がって天覧台へ。

神戸はもちろん、大阪平野や和歌山方面の雄大な景色が一望できるこの場所には、六甲山周辺など神戸の街を歩いて取材した地元ならではの料理のレシピなどを集めた《おじゃまします、あつめや山です。》が展示されています。

側面には黒板が設置されており、イラストや文字を書き残すことができます。

【天覧台】あつめやさん《おじゃまします、あつめや山です。》

住所
神戸市灘区六甲山町一ケ谷1−32 六甲山上駅 3F
URL
https://www.rokkosan.com/tenrandai/

六甲山上バス「六甲ケーブル山上駅」→「記念碑台」【3分】

【兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)】 倉富士達広《六甲の年輪を泳ぐ虎》

六甲山の開祖であるグルーム氏の像が立っている記念碑台には約10mの長さのステンレスの鏡に描かれた虎の絵が展示されています。

虎を見る方向や気候、時間帯によっては白い虎にみえたり、青い虎などにも見えたりします。

鏡に六甲の自然が写ることによって虎の表現がより豊かになります。

【兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)】 倉富士達広《六甲の年輪を泳ぐ虎》

住所
神戸市灘区六甲山町北六甲123
URL
https://rokkosan.center/

徒歩【5分】

【六甲山サイレンスリゾート】 楢木野淑子《山のガーデン・山のアーチ》

昭和初期に建てられた「六甲山ホテル」を修復し、2017年に生まれ変わった六甲山サイレンスリゾートへ。

中には建物の特徴、空間を活かした色鮮やかな陶器でできた作品が並んでいます。

何か良いことが起こりそうな予感を抱くものを目指して制作しているとのこと。

カラフルでキラキラと輝く作品を見て、思わずカメラをかまえたくなります。

【六甲山サイレンスリゾート】 楢木野淑子《山のガーデン・山のアーチ》

住所
神戸市灘区六甲山町南六甲1034
URL
https://rokkosansilence-resort.com/

徒歩【15分】

THIRD PLACE ROKKO

昼食は、トレイルエリアの途中で見つけた隠家のようなカフェ「THIRD PLACE ROKKO」へ。

おすすめは自家製和牛コンビーフを使ったメニュー。
和牛ビーフにハーブ・スパイスを擦り込み5日間塩漬けし、6日目に圧力鍋で過熱して完成したコンビーフは、口の中でとろける柔らかさです。

テラス席もあり、ゆったりできる空間は、トレイルエリアの作品を楽しんだ後少し休憩をするのに最適です。

THIRD PLACE ROKKO

住所
神戸市灘区六甲山町南六甲1034-104
URL
https://3rdplacerokko.com/

徒歩【3分】

【トレイルエリア】 春田美咲《音の気配 森の声》

六甲山上バス「記念碑台」バス停の脇から六甲山小学校のそばの道をあがりトレイルエリアに入ると、ここにも作品が。

アーティストが六甲で感じた自然の様々な表情を表しています。
この作品は山全体を大きな一つの生き物のようにとらえ、山の息遣いを感じることができます。

施設だけではなく、こうした登山道で作品を鑑賞できるのも、神戸六甲ミーツ・アートの魅力です。

【トレイルエリア】 春田美咲《音の気配 森の声》

住所
神戸市灘区六甲山町北六甲1034−53 バンノ山荘付近

徒歩【25分】

【トレイルエリア】 蒲原凪×田羅義史×村田優大《泥の夢》

徒歩で六甲ケーブル山上駅へ向かう途中に突如現れた5隻の泥の舟。
それらは六甲山周辺で採取した草や土でつくられた作品です。

模様は縄文時代の土器の模様をモデルにしています。
全ての舟は同じ大きさではなく、遠近法を利用し、手前の舟から奥の舟にいくと小さくなっています。

雨風や太陽の影響を受けて、作品の変化を感じていただくのも楽しみ方のひとつです。

【トレイルエリア】 蒲原凪×田羅義史×村田優大《泥の夢》

住所
神戸市灘区六甲山町西谷山1878−133六甲山地域福祉センター付近 徒歩【3分】

六甲山上バス(風の教会回り)「六甲ケーブル山上駅」→「風の教会」【4分】

【風の教会】 宮永愛子《辻の音》

安藤忠雄が設計した「教会三部作」のひとつ「風の教会」。

神戸六甲ミーツ・アートの展示会場として特別に公開されています。

教会に流れる時間を観察し、六甲山から見渡せる景色の中で暮らす人々や場所をリサーチし作られた作品は、教会の中にちりばめられており、めがねレンズを使って楽しむことができます。

【風の教会】 宮永愛子《辻の音》

住所
神戸市灘区六甲山町西谷山1878-78
URL
https://www.kazenokyoukai.com/

徒歩【5分】

【六甲山芸術センター】 村上郁《電球都市:神戸六甲景》

旧六甲スカイヴィラの離れを利用した「六甲山芸術センター」でも多くの作品が鑑賞できます。

中でも、いまでは使われなくなったホテルの管理人室の中には、約100個の電球がぶらさがった作品が展示されています。

遠くからは普通の電球に見えますが、近づくと電球の中には六甲山を開いたグルーム氏の出生地と神戸・六甲の観光に関する絵はがきが封じ込められていますのがわかります。

見方を変えれば新たなものに出会えるということを感じることができます。

【六甲山芸術センター】 村上郁《電球都市:神戸六甲景》

住所
神戸市灘区六甲山町西谷山1878-86

六甲山上バス 風の教会→六甲ケーブル山上駅【4分】→六甲ケーブル「六甲山上駅」→「六甲ケーブル下駅」【10分】→神戸市街地へ

神戸市街地【宿泊】 

【2日目】神戸市街地→六甲ケーブル「六甲ケーブル下」 →「六甲ケーブル山上駅」【10分】→六甲山上バス「ロープウェー山頂駅」【13分】

【六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅】 葭村太一《四基の花》

六甲山頂駅には、20年間運行が休止されているゴンドラがあります。

そのゴンドラには、色褪せた花のイラストが描かれており、作者である葭村太一さんはその懐かしさを感じさせるイラストに心を惹かれたとのこと。

吊るされたゴンドラからドライフラワーを想像し、ゴンドラの持つ空気感や空虚感を木彫に置き換えることで、「存在の証明」を表現しています。

何かを思い出すようなノスタルジックな雰囲気に浸れる空間です。

【六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅】 葭村太一《四基の花》

住所
神戸市灘区六甲山町北六甲4512-336
URL
https://koberope.jp/rokko/guide

徒歩【10分】

【六甲ガーデンテラス】 布施琳太郎《ニューノーモン:新たな大地のための日時計》

大パノラマが広がる屈指の眺望スポットである六甲ガーデンテラスでは、布施琳太郎さんによる作品《ニューノーモン:新たな大地のための日時計》を鑑賞できます。

この作品は、太陽によってできる影を利用した日時計。その影によって綴られるのは時間ではなく、「古事記」を再構成した作者オリジナルの詩です。

眼下に広がる街とともに作品を眺めれば、新たなインスピレーションに出会えるかもしれません。

【六甲ガーデンテラス】 布施琳太郎《ニューノーモン:新たな大地のための日時計》

住所
神戸市灘区六甲山町五介山1877-9
URL
https://www.rokkosan.com/gt/

徒歩【15分】

【トレイルエリア】 近藤尚《わたしのお墓》

六甲高山植物園へ向かう森の中、トレイルエリアで出会えるのは、近藤尚さんの作品《わたしのお墓》。

トタン屋根でできた小さな家は、現代人の依代としてお墓に見立てられています。

トレイルエリアの静けさの中では、こうした想像力を掻き立てる作品とも出会えます。

【トレイルエリア】 近藤尚《わたしのお墓》

住所
神戸市灘区六甲山町北六甲 みよし観音バス停付近

徒歩【15分】

【六甲高山植物園】 HAFEN 本田耕《Wind of Plants Hill》

六甲山の中でも、特に季節の植物を楽しむことができるのが、この六甲高山植物園。

目に飛び込んでくるインパクト抜群のこの作品。
柱のような構造はなく、バスケットを積み重ねることで形が作られ、曲線を組み合わせることで、丸みを帯びたデザインが特徴です。

籐などの植物を編み込んで作る家具の技術は、神戸や横浜から広がったもの。

ぜひ、設置された椅子に腰かけ、ほっと一息ついてみてください。

【六甲高山植物園】 Waft Lab(ワフラボ)《ペルサミ:一緒に遊びましょう》

自然の中で目を引く印象的な色合いのこの作品。
インドネシアのスラバヤを拠点とするWaft Lab(ワフラボ)さんの作品です。

DIY精神を原動としている事から神戸市内の廃材を再利用して作品を制作しています。

こうした海外のアーティストたちの作品を楽しめるのも、神戸六甲ミーツ・アートの魅力の一つです。

【六甲高山植物園】 Waft Lab(ワフラボ)《ペルサミ:一緒に遊びましょう》

住所
神戸市灘区六甲山町北六甲4512−150
URL
https://www.rokkosan.com/hana/

徒歩【10分】

森のCafé

2日目の昼食は「ROKKO森のミュージアム」のカフェ「森のCafé」がおすすめ。

おすすめは神戸ポークハンバーグのチーズグラタン。
会期中は期間限定の特別なメニューが用意されているので、是非チェックしてみてください。

ジューシーなハンバーグを味わいながら、これまで鑑賞した作品を思い浮かべて見てはいかがでしょうか。

森のCafé

住所
神戸市灘区六甲山町五介山1877-9
URL
https://www.rokkosan.com/top/eat/morino_cafe/

【ROKKO森の音ミュージアム】 いくらまりえ《おいで おいで》

ROKKO森の音ミュージアムのSIKIガーデンでは、「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 」のメインビジュアルにもなっている作品を楽しむことができます。

それが、いくらまりえさんの《おいで おいで》。

豊かな自然の中で、風になびくその作品は、まるで多くの来場者を手招きしているようです。

作品から少し上の丘に登ると、「いくらまりえのアトリエ」も。
自然の中に溶け込むように、作品制作をしている作家にも出会えるかもしれません。

風の通る道、水の音、鳥の鳴き声…あなたも自然の一部になって、揺れる作品たちをゆったりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。

【トレイルエリア】 川俣正《六甲の浮き橋とテラス エクステンドブリッジ アンド テラス》

昨年制作されたテラスと浮き橋に、新たにもう一つ木造のテラスが追加された、川俣正さんの作品《エクステンドブリッジ アンド テラス》。

新たなテラスに渡るための橋は水面下にあり、渡りたくても渡れません。

特別なときにしか渡れないこの橋は会期中に行われる体験イベントで渡ることができるようになるそうです。

ぜひこの特別な瞬間を体験してみてはいかがでしょうか。

【トレイルエリア】 川俣正《六甲の浮き橋とテラス エクステンドブリッジ アンド テラス》

住所
神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145付近
URL
https://www.rokkosan.com/museum/

六甲山上バス「森の音ミュージアム」→「六甲ケーブル山上駅」【5分】

六甲ケーブル山上駅

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