バーテンダーを知れば、バーの扉は軽く!
早がけが楽しい!
初めての神戸のバー。
バーは遅い時間に行くのが正解? 実は夕食前の夕暮れ時、「早がけ」の時間に行くのも一つの楽しみ方です。船客を受け入れ続けてきた港町ゆえに、初見の方にもウェルカムな空気が流れる神戸のバー。店主とゆっくり話せる、開店直後を狙うのが、バーに慣れていない方にもオススメで、より身近で楽しい場所になるでしょう。

グループでも入りやすい
大バコの店へ

空間を提供しています。

地下にある大バコのバーは、街人の広場のようである。「三宮にバーは何百軒とありますが、ウチにだけ来る方も多いです。肩肘張るバーというより、気楽な酒場だと認識していただいている。カウンターの中の人間も蝶ネクタイしていませんからね」。ラフなシャツを着てそう語るのは、三代目店主の山本涼太さん。創業者の祖父から親子三代で安らぎの空間を守る。広場にはいろんな人が集まる。開店すぐは、ゆったりと自分時間を過ごしたい人が。20時をすぎると、テーブル席で仲間と円陣を組みたいスーツ族がわらわらと。そんな変わりゆくバーの景色を目で追いながら、バーは全ての人を受け止める広場であることをしみじみと感じつつ、飲みたい。
L字に走る長いカウンター、その中にずらりと並ぶ酒ボトルは1,000本以上。早い時間帯は弾むジャズが流れ、早がけの酒を祝福してくれる。チャージ400円、ビール700円~、40席。



創業時からジントニックで使う定番ジンは、度数低めの「ギルビー・ジン」。ソーダも加えてサッパリさせているため、なめらかに喉を流れていく。800円。
店内の時計は、針が10分早く進んでる…が、これは終電に乗り遅れないように、というマスターの気遣いから。
気軽にウイスキーに挑戦してみたいなら
新世代バーマンの店へ

その入り口でありたい。

小バコながらウイスキーストックは圧巻の200種以上!しかし、「高額・入手困難なレアボトルから初心者向けまで幅広く」が店主・村本恭一さんの信条。「ウイスキーは今、需要が増えすぎてマニアックになりすぎている。だから、みなさんが酒屋でも買いやすい蒸留所のオフィシャルボトルを集めています。ウイスキー愛飲者を増やしたいから」。さらに「高いウイスキーをしっとり飲むのもいいけど、時には気楽に飲むのもいいですよね」と声を弾ませる村本さんは、とてもお話好き。そのおかげで「ウチは長居するお客さん多いなぁ」と、嬉しそうに語るのだ。ウイスキーが身近になるバー、早がけから行って、店主の愛あるトークを楽しみたい。
ウイスキーのハーフショット注文も、よろこんで! のスタンスがうれしい。「好みの一本を見つけて欲しい」と愛深し。チャージ400円、ウイスキー700円~、15席。



爽やかな一杯目は、「ジェイムソン」のジンジャーエール割り900円が最適。コースターの裏には、店主手作りによるウイスキー蒸溜所を記載したスコットランドのマップが。気軽にウイスキーを味わえる店だ。
支払いが心配なら
キャッシュオン(現金前払い制)の店へ

「港の酒場」感を演出!

15時開店のソウルバーは、冒険心をくすぐる路地裏にあり。扉をそっと開けると、昼の目がびっくりするような妖艶な空間が飛び込む。「非日常の扉が開く。そうでないとバーは面白くないですよね」と語るのは、マスターの宍戸哲也さん。この妖しき世界観は、昔の神戸の夜を彩った船員バーのムードを踏襲しているそうで、1杯ずつ現金で支払うキャッシュ・オン・デリバリースタイルも船員バーの名残。メニュー表があるのもありがたい。「ウチの看板娘は、奥にあるジュークボックス。レコードに興味を持ち出した20代の子、他府県の人も、これ目当てに来てくれます」。昼夜問わず、そして世代も問わず、船着き場のように人が誘われる。神戸らしい「港の酒場」を地でいくバーなのだ。
聴きたいレコードを自由に選曲できるジュークボックスは1曲100円。フードも充実、17時以降に登場する生地から手作りのピザが人気。ノーチャージ、ウイスキー500円~、16席。



名物の一杯は、ブランデーにレモンとハチミツを漬けたオリジナル酒「ムーン・シャイン」のソーダ割り600円。宍戸さん選曲の60~70年代ソウルミュージックと、妻のHISAMIさんが向ける柔らかな笑顔が、酒を進ませる。
