パンの街・神戸。神戸っ子のソウルフードといっても過言ではないくらい、神戸の人々にとってパンは日常の食生活に欠かせない食べ物です。
ほとんどの神戸っ子は、我が家のお抱えのように、お気に入りのブランジュリーが決まっていたり、「食パンならここ」、「クロワッサンならこの店」、「バゲットならあの店」というようにピンポイントで好きな店、パンを言えたりする、それが巷でいうパンマニアだけでなく、大人も子供もご年配の方々もそうなのだから、神戸はやっぱりパンの街だと思わずにはいられません。
さて、2020年7月からスタートしたレジ袋有料化をきっかけに、エコバッグ、エコレジ袋と呼ばれるアイテムが巷に広がってきました。
レジ袋有料化よりももっと以前から、エコバッグを愛用している方も多いですが、なかでも神戸は、いち早くからエコバッグ(パンバッグ)を提唱するブランジュリーがたくさんあります。
ブランジュリーがエコバッグを販売している(もしくは周年記念などでプレゼントしている)、それが日常だと思っていたけれど実は、ブランジュリーのエコバッグって神戸が多い!?今回は、神戸の人気ブランジュリー5店のエコバッグ&おすすめのパンをご紹介いたします。
2010年オープンのブランジュリー。元臨床検査技師という松尾裕生さんが、パン好きがこうじて修行、独立。今では神戸を代表する人気パン店です。2ケ月の予約待ちという湯種山食パンをはじめ、バゲットやクロワッサン、あんパン、さらには人気キャラクターを模したパンなど幅広いラインナップで客層も3世代に渡る人気ぶり。
「エコバッグを作ったのは、5周年の時」と松尾シェフ。「『食パンを手土産にしたい』というお客様が多く、食パンがぴったり入りパンが潰れず、さらには温度変化の影響を受けない。そんなエコバッグを...と作成。一からデザインをおこした生地で、店の食パン1本がちょうど入るサイズ。エコバッグが注目されている今、再燃し人気を集めています。
「ブーランジュリーレコルト」のおすすめパンは...
【左】「DouxMバゲット」
北野のフレンチレストラン「Cuisine Franco-Japonaise Matsushima」の松島シェフとの共同開発のバゲット。小麦全粒粉、ライ麦全粒粉、湯種を使った、味が濃く、もっちり、でもレストランの食事を邪魔しない、食べやすいバゲットです。302円(税込)
【中】「クアトロフォルマッジ(フォカッチャ)」
「パン屋さんの生地力で、定番ピザを小さなサイズで作ってみました」と松尾シェフ。4種のチーズ(フロマージュブラン・ゴーダチーズ・スモークチーズ・ゴルゴンゾーラ ピカンテ)を使ったフォカッチャ。仕上げにスポイトに入った蜂蜜をかけて。432円(税込)
【右】「はるゆたかのハードトースト」
北海道産小麦はるゆたか100%のハードトースト。小麦粉、粟国の塩、酵母、水だけしか使わないシンプルな食パン。水分値が高いもちもちの食パンです。756円(税込)
JR三ノ宮駅から、東に徒歩約5分のところ。2017年8月にオープンしたベーカリー。国産小麦をはじめ、山口県岩国市の自社農園で作る小麦にこだわって作るパンが大人気。みりんや酒粕など、和素材を使ってパンを作るところも楽しい一軒です。
エコバッグがオープン当初から作られていて、はじめはオープン記念で1,500円お買い上げのお客様にプレゼント。その後お客様から「かわいいから販売してほしい」と言う声が多くすぐに復活して販売。エコバッグにはショップカードにもデザインされている親子のキツネがプリント。
「キツネは五穀豊穣、商売繁盛のシンボルでもあるのでキツネをロゴマークに。親子キツネにすることでどこか暖かい気持ちになれるようにと思いました!」と店長の村本優馬さん。「ショップカードのロゴとは違って、パンをくわえているところも実はこだわりポイント(みなさん気づいているかな?)」。このエコバックを持っていくと30円引きというサービスもうれしい。
「ベーカリーバカンス」おすすめパンは...
【左】「フリュイクリームチーズ」
香ばしいライ麦パンにたっぷりのドライクランベリー、オレンジピール、くるみ。クリームチーズの酸味との相性も抜群です。そのままでももちろん、ワインとも合う!380円(税込)
【中】「バカンス」
外はパリッ、中はしっとり&もっちり、独特な食感、店でいちばん人気のパン。三河みりんと酒粕を使った自然な甘みも特徴です。350円(税込)
【右】「フレンチトースト」
人気の食パンをフレンチトーストに。卵と牛乳をたっぷり使い一晩寝かし中までしっかり染み込ませてから仕上げています。300円(税込)
三宮の人気ビストロ「LE BOOZY(ルブージー)」の姉妹店として2019年春にオープン。本店で人気のバゲットやカンパーニュといったハード系のパンや、自家製シャルキュトリーを生かした一品など、ビストロを本店に持つ店ならではの品揃えも魅力。しっかりと火入れされた力強いパンは、どれも合わせる食材やワインとボン・マリアージュ!パン&具材、パン&ワイン、どちらもがおいしく楽しめるベストコンビネーションがすばらしいんです。
エコバッグは、オープン半年後くらいに作成。「海洋プラスチックのニュースを見て、エコを気にかけるようになったことがきっかけです」と店主の山畑ゆりさん。
「シーンを選ばないデザインを意識した」というエコバッグは、なんと3種類。「B」のロゴが大胆にプリントされたトート、お店の人気商品・ソーセージブリオッシュが描かれたショルダーにもなるタイプ、口の部分が巾着になったデザインは、どれもお店の雰囲気にもぴったり! 神戸のオシャレ女子はみんな持ってる!?
「ザ ベイク」おすすめのパンは...
「ソーセージブリオッシュ」
肉感がしっかりある自家製ソーセージをリヨン風にブリオッシュ生地で包んで...。450円(税別)
2018年オープンのこちらは、創業70年になる新開地の超老舗「大和家ベーカリー」の姉妹店。「大和屋ベーカリー」3代目店主の奥様山口昌子さんが切り盛りするお店です。「レジ袋有料化を機に物を大切に使うようになるなど、環境の事を考えるきっかけになれば良いですね」と山口さん。
今回、お店の2周年の記念に、エコバッグを作成。店の食パンがちょうど1本入る大きさのミニトートは、財布と携帯を入れて買い物に行くのにちょうど良い大きさ。上品でナチュラルなデザインです。
「ブランジェリーアン」のおすすめパンは...
【左】「あふれるクリームパン」
オープン当初からある人気のクリームパン。卵たっぷりのやわらかい生地にあっさり系カスタードクリームがたっぷり。200円(税込)
【右】「あん塩バターパン」
北海道特別栽培小豆とフレッシュバターのサンド。ゲランドの塩もアクセント。260円(税込)
1965年に神戸・三宮で本格的なフランスパンの製造と販売をスタートした老舗のベーカリー。神戸っ子は、「ドンク」のフランスパンで育ったと言っても過言ではないくらい、神戸に暮らす人々にパンのある暮らしを提唱してくれる人気店です。
こちらではレジ袋を有料化した2020年6月1日から、エコバッグを同時発売。「うちに来ていただくときだけではなく、日常のお買物にも使っていただけたら...」と、使いやすさにこだわったエコバッグを考案。
シーンを選ばないシンプルなデザインと、底のマチを広めにとっています。ワイドで使いやすいサイズ感。イラストはドンクの包装袋などで長年使用しているクロード・ヴァレンヌさんのもの。主張しすぎないイラストも上品です。落ち着いた色合いで、男性にも使いやすいと好評です。
「ドンク」のおすすめパンは...
【左上】「バゲット」
薄くパリッとした皮、大小ふぞろいな気泡と光沢のある断面、口に入れると充分な発酵からくるコクが感じられる逸品。335円(税込)
【右】「ハードトースト」
関西で特に人気があるハードトースト。砂糖、油脂類を使っておらず、ほんのり塩味が感じられるあっさりとした味わいの食パンです。トーストすると外はカリッとした食感、中はもっちりと口どけが良いのが特徴。1本735円(税込)、1/2本368円(税込)
【左下】「淡路の玉葱パン」
玉ねぎのほどよい甘み、アクセントに入れたブラックペッパー、そして、バターを包んだフランスパン生地のもちもちとした食感とほのかなバターの塩味が絶妙。2009年ドンク三宮本店がリニューアルした時、地元兵庫の玉葱を使用したパンとして発売。206円(税込)
バリエーション豊富なブランジュリーのエコバッグ。実は、ほかにも紹介しきれなかったエコバッグがいっぱい!神戸のブランジュリー巡りをして、お気に入りのバッグを見つけませんか?
一説では"バレンタインデー発祥の地"とも言われるスイーツの街・神戸。明治時代から現代に至
更新日:2021年1月27日 14:30
ヨーロッパでは、イエス・キリストが誕生する12月25日の1ケ月前からアドべントといって、クリスマス
更新日:2021年1月 6日 10:21