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2022.05.23

湯あがり散策におすすめ! 有馬温泉街のミュージアム特集

湯あがり散策におすすめ! 有馬温泉街のミュージアム特集

神戸の人気観光エリアの一つ、有馬温泉街は街歩きがとても楽しいところです。

ゆったりと温泉に浸かった後は、浴衣で食べ歩きや寺社巡り……と楽しみ方はいろいろありますが、『ミュージアム巡り』もぜひとも候補に入れてほしい、おすすめの楽しみ方です。

そこで今回は、有馬温泉街にある3つのミュージアムと、それぞれの見どころを紹介します。

有馬玩具博物館

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まず紹介するのは、神戸電鉄「有馬温泉駅」から徒歩5分、「金の湯」のすぐ近くにある「有馬玩具博物館」

2003年に開館した同館は、1階がアトリエとミュージアムショップ、2階がレストラン、3階から6階が展示フロアという構造です。

展示フロアにはドイツの伝統的なおもちゃを中心にからくり人形やブリキのおもちゃ、鉄道模型など約4,000点を展示。

そのほかグリコのおもちゃデザイナーだった加藤裕三さんや、オートマタ(からくり人形)作家で、同館の初代館長である西田明夫さんが制作した作品も展示されています。

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6階には、ドイツ東部のエルツ地方でつくられている伝統的な木製のおもちゃを展示。

くるみ割り人形や煙出し人形、マッチ箱サイズのミニチュア人形など、思わず写真に収めたくなるかわいいおもちゃがずらりと並んでいます。

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5階「現代のおもちゃ」フロアにはプレイスペースもある

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4階の「からくり/オートマタ」フロアには、ボタンを押したり取っ手を回したりして動く人形を展示しています。

中には有馬玩具博物館のために特別に作られた、イギリスのSF人形劇「サンダーバード」の人形も。

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3階の「ブリキのおもちゃと鉄道模型」フロア

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ドイツの老舗メーカーであるメルクリン社の鉄道模型

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展示フロアを見終えたあとは、1階にはミュージアムショップ「アリマリ」へ。

ボードゲームや博物館に展示されているおもちゃもあるので、気に入ったものがあればお土産に買って帰ってはいかがでしょうか?

Information

有馬玩具博物館館

住所 神戸市北区有馬町797
アクセス 神戸電鉄「有馬温泉駅」より徒歩5分、阪急バス「有馬温泉」より徒歩1分
TEL 078-903-6971
営業時間 10:00〜17:00
定休日 不定休
入館料 大人800円、子ども500円(3歳~小学生)
公式サイト http://www.arima-toys.jp/

切手文化博物館

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続いて紹介するのは「切手文化博物館」です。

同館は初代館長で、切手コレクターの金井宏之さんが切手の魅力や収集の楽しみを紹介するためオープンした博物館。

世界初の切手「ペニー・ブラック」や、明治4年に日本で初めて発行された「龍文切手」など、約3,000点の切手が展示されています。

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日本での切手の歴史は、1871年(明治4年)から。当初はなんと手彫りで1シート40枚の原版が作られていたため、よく見ると微妙にデザインが違うのだそう。

館内には、そんな切手にまつわるあっと驚く豆知識を紹介した展示もあり、小さなお子さんから大人まで楽しめること間違いなし!

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第1展示室に展示されている100年前にオーストラリアで使用された真珠貝の書留カード

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第2展示室には、現代までに発行された切手を年代順に展示。その隣にある特別展示室では、定期的に企画展を開催しています。

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1948年(昭和23年)に発行された「見返り美人」が描かれた切手

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1枚の切手から当時の社会情勢や流行が分かるところも切手の魅力

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館内には日本の使用済み切手100枚の詰め合わせや、切手時計、オリジナルキーホルダーを販売しているミュージアムショップも。入り口にある赤色と速達用の青色のポスト前で、ぜひ記念撮影もお忘れなく!

Information

切手文化博物館

住所 神戸市北区有馬町663番3
アクセス 神戸電鉄「有馬温泉駅」より徒歩10分
駐車場 無料(30台)
TEL 078-904-0024
開館時間 10:00〜16:00
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日) ※収蔵品整理・展示準備などのための臨時休館あり
入館料 入館料:大人800円、大・高生500円、中学生以下は無料
公式サイト https://www.kitte-museum-arima.jp/

神戸市立 太閤の湯殿館

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さいごに紹介するのは、神戸電鉄「有馬温泉駅」から徒歩10分のところにある「神戸市立 太閤の湯殿館」です。

同館は有馬温泉の歴史を紹介した施設で、豊臣秀吉が作らせたという「湯山御殿」の一部と見られる湯ぶねや、庭園の遺構、瓦、茶器などが展示されています。

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有馬温泉の歴史を紹介した年表

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太閤の湯殿館の見どころは、秀吉が作らせたと伝わる2つの遺構です。江戸時代以前に主流だったとされている蒸し風呂の遺構と、秀吉が病に倒れて入ることが叶わなかった岩風呂の遺構は両方とも実物。

これらの遺構は阪神・淡路大震災のときに極楽寺の下から発見されたもので、調査の結果、これが安土桃山時代だと判明しました。

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実物の蒸し風呂遺構は上から覗きこむことができる

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館内には湯山御殿跡から出土した皿や茶碗などの陶磁器、瓦のほか、秀吉が御殿を作るために立退を命じた旨が記載されている「下げ渡米割帳」、秀吉の正妻ねねから阿弥陀寺宛に出した寄進状「豊臣秀吉杉原氏寄進状(案)」の複製資料も展示。

有馬温泉はもちろん、豊臣秀吉や安土桃山時代の歴史を学びたい人にもおすすめのスポットです。

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秀吉が開いた茶会の記録「有馬茶会記」

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歴史を知れば、有馬温泉観光がもっと楽しめるはず。周辺には聖徳太子が建立した極楽寺や、秀吉の正室ねねの別邸跡といわれている念仏寺、有馬温泉を発見したと伝えられている神様を祀った湯泉神社もあるので、有馬温泉の歴史スポット巡りをするのもおすすめです。

Information

神戸市立太閤の湯殿館

住所 神戸市北区有馬町1642
アクセス 神戸電鉄「有馬温泉駅」より徒歩8分、六甲有馬ロープウェー「有馬駅」下車より徒歩10分
TEL 078-904-4304
営業時間 9:00〜17:00(最終入館は16:30まで)
定休日 毎月第2水曜日 ※臨時休館あり
入館料 大人200円、小人(高校生・中・小学生)100円
公式サイト https://arimaspa-kingin.jp/taiko-01.htm
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有馬温泉街には、「おもちゃ」と「切手」「有馬温泉の歴史」について紹介した3つのミュージアムがあります。

それぞれの施設は場所も近く、周辺観光を楽しみながら街歩きをするにもちょうどいいところ。

どこに立ち寄ろうかと考えているのなら、ぜひミュージアムも候補に入れてみてくださいね。

【取材・文】 中田ゆりな

神戸在住のフリーランスライター。関西の観光、グルメを中心に企画・取材・編集を担当。企業インタビューや舞台撮影も手掛けている。これまで取材した神戸の観光スポットやホテル、店舗は200カ所以上。地元の魅力を発信したいという思いのもと、日頃から神戸の街歩きをしてネタ探しをするのが趣味。

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