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2021.03.24

今、有馬温泉は夜までアツい!紅葉と温泉とアートとグルメ旅

今、有馬温泉は夜までアツい!紅葉と温泉とアートとグルメ旅

これから神戸を訪れる予定の方は、いますぐスケジュール帳を開いて「土曜の朝」に滞在できるかどうか確認を。もしお昼に到着予定なら、あと2時間早く家を出られるようにがんばって早起きしましょう。そうまでしても体感して欲しい「朝市」が、神戸にはあります。

EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET
開催場所:神戸市中央区 東遊園地 / 各線三宮駅から徒歩10分程度
開催日時:土曜日 / 9:00~12:30
※開催されない週もございますので、事前にホームページ、もしくはSNSでご確認ください。
HP / Facebook / instagram


※2020年度の「有馬アートナイト」は11月23日に閉幕いたしました。

秋の醍醐味を満喫できる有馬温泉

「秋」に体験したいこと。美しい紅葉に、感性に訴えかけるアート、冷えた身体にしみいる温泉。
神戸市街地から約30分、関西を代表する温泉地である有馬温泉は、これらの秋にしたいことを同時に味わうことができる、この秋おすすめのお出かけスポットです。
ホテルや旅館に泊まってゆったりはもちろん、日帰りでも満喫できる、今年の有馬温泉の秋の楽しみ方をレポートします。


秋色に染まる有馬温泉街

有馬温泉へは、神戸三宮から電車で約30分、大阪からバスで約60分と好アクセス。日本三古湯で、日本三名泉とも称される日本屈指の名湯が、神戸や大阪といった大都市から、思い立ったらすぐに訪れることができる場所にあるというのは、他の大都市にはない魅力です。
有馬温泉街は六甲山の中腹にあるため、神戸の市街地に比べて気温が低く、紅葉の見ごろの時期は少し早め。例年11月上旬から色づき始め、中旬に見頃を迎えます。

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有馬温泉街の入り口、有馬川にかかる「太閤橋」。橋のたもとのモミジが温泉街に秋の訪れを告げます。
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観光案内所やバスターミナル前にある「善福寺」の山門の上にも真っ赤なモミジがこんもりと。
【関連記事】「旅路も楽しむ!有馬温泉へのアクセス」

豊臣秀吉も絶賛した紅葉スポット「瑞宝寺公園」

秋に有馬温泉を訪れたなら絶対に外せないのが「瑞宝寺公園」の紅葉。有馬温泉街から徒歩で約15分ほど、坂道を上るように進み、住宅街を抜けると赤黄色の木々が繁る公園が見えてきます。
有馬温泉を愛し、何度も訪れた豊臣秀吉が「いくら見ていても飽きない」、と言ったことから「日暮(ひぐらし)の庭」とも称される関西屈指の紅葉の名所で、園内には、秀吉が愛用したといわれる石の碁盤や、伏見城から移築した旧瑞宝寺の山門があり、歴史浪漫を感じることもできます。

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赤色、黄色、橙色のグラデーションが見事な園内の紅葉
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紅葉の時期のみオープンする「もみじ茶屋」では、美しい紅葉を鑑賞しながら食事や喫茶を楽しめる。

瑞宝寺公園
神戸市北区有馬町


暮れなずむ温泉街をアートの光が彩る

「瑞宝寺公園」の紅葉に夢中になっていたら、すっかり陽が落ちて、温泉街に明かりが灯り始めました。

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温泉街のメインストリート「湯本坂」のレトロな街並みは夜になるとジオラマのよう。
日没後、温泉街を歩いていると、家屋の向こう、路地の向こうから、なにやら赤紫の妖しげな光が漏れてきます。
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路地の奥が真っ赤に照らされている??

実はこの光の正体は、温泉の噴出口である「泉源」のライトアップ!現在、有馬温泉街では「有馬アートナイト 〜質量からの旅の追憶〜」として、アートフェスティバルを開催中です。※11月23日(月)まで
期間中、有馬温泉の「泉源」各所が、2人の美術作家による色彩と光のインスタレーション作品としてライトアップされています。夜の暗闇の中に、泉源の構造物や湯けむりが、鮮やかな色彩でライトアップされ浮かび上がる様子はとても幻想的。温泉街の夜の散策がさらに楽しくなります。

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真っ赤に照らされた「御所泉源」は、湯けむりがスモークの役割を果たして、戦車のような迫力。
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宵闇の中でライトアップさえる「妬(うわなり)泉源」

泉源のライトアップの他にも、各所でスマホの専用アプリで見られるARを活用したアート作品も用意されていて、リアルとバーチャルを混ぜ合わせた新鮮なアート体験をすることができます。

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神社の境内にある「天神泉源」。鳥居越しに見える湯けむりはフォトジェニックな光景。
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「天神泉源」横にはARアート作品スポットが。泉源の上空に星が広がるロマンチックな仮想現実が楽しめる。
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有馬アートナイト 〜質量からの旅の追憶〜
開催日時:2020年10月17日(土)~11月23日(月)17:00~22:30
開催場所:有馬温泉市街地各所


遅い時間帯が狙い目?「金の湯」「銀の湯」で名湯にゆったり浸る

肌寒い秋の温泉街。歩きながら紅葉やアートを鑑賞して、すっかり身体が冷えてしまっても、そこは天下の有馬温泉なのでご安心を。温泉街には日帰りで気軽に入浴できる「金の湯」と「銀の湯」という外湯が2つあり、それぞれで有馬温泉を象徴する湯である「金泉」と「銀泉」に浸かることができます。
意外と知られていないのが、それぞれ夜間まで営業していること。銀の湯は午後9時、金の湯は午後10時まで営業しています。日中は多くの観光客やハイキング客でにぎわう両温泉ですが、夜の時間帯は比較的空いているので、湯舟でゆったりとリラックスできるのが魅力です。

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湯本坂を登り始めたところにある「金の湯」。建物横には無料の足湯も。
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44度のあつ湯と、42のぬる湯のみというシンプルな浴場。金泉は海水よりも塩分濃度が濃く、身体を芯から温めて、湯冷めしにくのが特徴。ただし温泉成分が強烈なので、いくら気持ちよくても長湯は厳禁!
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しっとりとした外観の「銀の湯」の建物。
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トロリと濃厚な金泉に対し、銀泉はサラサラとマイルドな湯ざわり。

金の湯
営業時間:午前8時~午後10時(最終入館は午後9時30分まで)
定休日:第2火曜日・第4火曜日(祝日営業、翌日休)及び1月1日
大人(中学生以上):650円
小人(小学生):340円
2館券(金の湯・銀の湯):850円

銀の湯
営業時間:午前9時~午後9時(入館は午後8時30分まで)
定休日: 第1・第3火曜日(祝日営業 翌日休)及び 1月1日
大人(中学生以上):550円
小人(小学生):290円


お店から漏れる明かりを手がかりに、美味しいグルメとお酒を訪ねて。

有馬温泉街の夜。お土産物屋のシャッターがしまり、活気ある日中とは違った静かでしっとりとした雰囲気に包まれます。通りを歩けば、営業を続けている飲食店や居酒屋の明かりがちらほらと。

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湯本坂を照らすお好み焼き「一休」の赤ちょうちん。月曜定休で夜8時まで営業。

肌寒い秋の夜に食べたいのは、やはり温かい食事。そこでオススメなのが芦屋に本店を構える、人気のお蕎麦屋さん「蕎麦 土山人 有馬店」。看板メニューは写真映えもしそうな「すだち蕎麦」です。

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びっしりとすだちの輪切りが敷き詰められた「すだち蕎麦」。すだちの酸味&香りが染み出した出汁が、身体に染み入る美味しさ。1,500円。
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蕎麦 土山人 有馬店
住所:神戸市北区有馬町1056
神戸電鉄 有馬温泉駅より徒歩7分
営業時間:11:00~15:00/17:00~20:00(20:00L.O.)
定休日:水曜日


温泉に入って、美味しいご飯も食べると、ちょっと一杯も行きたくなる。
そんなときにオススメなのが、有馬温泉街で遅くまで営業しているお店「GRIDDLE ME LOCAL」と「BAR STILL」。場所はライトアップされている「妬(うわなり)泉源」の真横です。

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テラス席もあるお洒落な店舗。1階が「GRIDDLE ME LOCAL」、2階が「BAR STILL」。
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有馬温泉のご当地ビール「有馬ビール」と、神戸ポークベーコンと有馬山椒のおつまみセット。1,200円。
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2階のバー「BAR STILL」は24時まで営業。ゲストハウスも経営するオーナーは、元大手酒類メーカー勤務で、こだわりのウイスキーがずらりと揃う。
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氷を入れない神戸スタイルのハイボール、「神戸ハイボール」でしっぽりと。

GRIDDLE ME LOCAL
神戸市北区有馬町1020-1A
営業時間:11:00~21:00
定休日:火

BAR STILL
GRIDDLE ME LOCALの2階
営業時間:20:00~24:00 (23:30 L.O)
定休日:火、水


泊りでも日帰りでも、夜まで楽しめる有馬温泉の秋

有馬温泉から神戸三宮の終電は意外と遅く、23時を過ぎて出発しても間に合います。有馬温泉に宿泊していても、神戸市街地に宿泊していても、夜遅くまでゆったりと、有馬温泉の夜を満喫することができます。

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昼とは違って、しっとりとした雰囲気の太閤橋。
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夜の有馬温泉駅。真っ暗の山の中を越えて、三宮の街まで電車にゆられて30分で帰ることができる。

今回ご紹介したように、有馬温泉で、「温泉」「紅葉」、「アート」をまとめて体験できるのは、今の時期ならではの楽しみ方。今週末、ふらりと有馬温泉へ小旅行を計画してみてはいかがでしょうか?


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神戸観光局厳選 トラベルコ宿泊予約比較サイト



【文・写真】神戸観光局 観光部

旧居留地に現れる軽トラの車列

土曜日の朝。神戸三宮の中でも、百貨店やハイファッションブランドのショップが集まる旧居留地エリア。その東端の公園付近に、軽トラックばかりのちょっと目立つ車列ができてきます。荷台には、野菜の入ったコンテナや、茎ごと束ねられたトウモロコシが満載。

車列の正体は、周辺地域から集まってきたEAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETの出店者たちです。その多くは、農村地域の多い西区・北区からやってきた農家や、市街地でローカルフードを製造・販売する事業者。出店者たちはほぼ毎週土曜の朝に、並木道と芝生広場のあるここ「東遊園地」に集まってきます。

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EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET(神戸市中央区/東遊園地)

ローカルフードが育まれる地産地消の朝市

EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETは、神戸の農漁業振興・地産地消促進を目的とした朝市。はじまりは、2015年6月のたった2日間だけの社会実験でしたが、それが今や、ほぼ毎週土曜に開催される神戸の新しい日常風景になりつつあります。

社会実験の目的は農家と直接話して野菜を買える場を作り、地元神戸の野菜への親しみや、実は神戸は農業が盛んな都市(人口100万人以上の政令指定都市のなかで農業産出額NO1)という事実を広く知らしめることでした。開催期間には多くの人が集まり、来場者からの「これから神戸の野菜をどこで買えばいいの?」という声や、出店者からの「新しい販路になるため続けてほしい」という声もあったことから、継続することに決まったそうです。

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ほぼ毎週顔を合わせるため、参加者同士の心の距離が縮まる

朝市には毎回25店ほど出店します。全ての出店者が朝市の開催目的に深く賛同しているため、農家・漁師・レストラン・ブリュワリー・コーヒー店・バー・グラノーラ店・パン職人・菓子職人など、業種・エリアを越えた新しい交流が育まれ、様々なコラボ商品・プロジェクトが生まれてきました。

神戸の野菜で朝ごはんやパン・お菓子を作ったり、神戸の果物や麦でビールを醸造したり、コーヒー店で廃棄されていたコーヒーのかすを畑の肥料にしてみたり。EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETは、出店者・来場者が毎週のように顔を合わせ、コミュニケーションを積み重ねることで、新しいモノゴトが生まれる場所へと成長してきました。

この朝市での出会いをきっかけに生まれたプロジェクトの一つが、農家・ブリュワリー・グラノーラショップが始めた「KOBE LOCAL BEER PROJECT」という循環型の取り組み。ローカルビールを醸造し、醸造後の麦芽でお菓子を作り、シティサーキュレーションを生み出すのが目的です。

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「KOBE LOCAL BEER PROJECT」のメンバー
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グラノーラショップが、ビール醸造に使用したモルト(麦芽)で作ったビールモルトクラッカー。
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参加者の作物を使ったパン。ここでしか買えないコラボフードも

初めてでも常連みたいに楽しむ方法

ここからは、初めてでもEAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETを100%楽しむためのポイントをご紹介していきます。


1.神戸野菜を使った朝ごはんを食べよう

会場に着いたらまず味わって欲しいのが、この朝市でしか食べられない「神戸野菜の朝ごはん」。ローカルレストランが週替わりで朝ごはんを担当していて、朝市ならではのメニューを提供しています。材料の主役はもちろん神戸の野菜です。

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毎回人気、週替わりの朝ごはんブース。
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中華料理店による朝ごはん定食。朝市に並んでいる旬の神戸野菜をその場で味わえる
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カレー屋さんの朝ごはん。年間を通して旬の野菜を取り入れられる

ある週は定食風、またある週はカレーやピザと、レストランのジャンルによってメニューが変わります。売り切れ次第終了なので、早めにゲットするのが吉。週によってはパン屋さんも出店しているため、朝ごはんにするかパンにするかという、うれしい悩みに頭を抱えることも。

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パン屋が出店していたら、朝市ならではのコラボパンに注目

※その週の出店者はFACEBOOKとinstagramで発表されます。
フォローはこちら(EAT LOCAL KOBE のFACEBOOK / instagram


2.農家さんと話してみよう

ローカルの魅力がギュッと詰まった朝ごはんを食べた後は、会場をぶらりと歩きながら神戸ではどんな野菜が採れるのかを見て回りましょう。すると、普段よく見かける身近な野菜でも、よーく見るとちょっと違うことに気づくはず。例えば「ニンジン」「ジャガイモ」とひとことで言っても、実はたくさん種類があることに驚きます。

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農家と話をしながら野菜を買えるのは、この朝市ならでは
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「じゃがいも」にも色々な種類があることに驚き

この品種の特徴は?どんな味がするんだろう? と疑問が次々に浮かんできたら、ぜひ農家さんに話しかけてみてください。野菜の特徴やおいしい食べ方はもちろん、他にも様々な情報を教えてくれます。この野菜ってこんな食べ方があるんだ!といううれしい発見があることも。

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スーパーなどでは見かけない野菜?も。ズッキーニの花にチーズをはさんで揚げると絶品なのだとか

また、有機農や自然農など様々なスタイルの農家さんが出店しているため、専門的な話を聞いてみるのもおすすめ。普段は接点の少ない農家さんたちと、気軽に話ができるのはこの朝市ならではの体験です。


3.ドリンク&スイーツでちょっと一服

会場をぐるっと回ったら、ローカル店のドリンクやお菓子でちょっと休憩。もちろんドリンクとお菓子も、ローカル店のコーヒーや、神戸の果物を使ったコンブチャ(酵素ジュース)、神戸の水でつくったビール、神戸産の農作物を使ったスイーツなど、地産地消を楽しめるラインナップです。

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ローカルコーヒーショップなどが出店
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発酵ドリンク「kombucha」のお店も
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店主がひとりで切り盛りする小さな菓子店にも出会える

神戸でしか味わえないものばかりなので、旅行の思い出にもぴったり。ゆったり芝生広場でくつろぎながら味わえば、その日のプランにいいひらめきが生まれそう!


神戸に着いて30分で、ローカルの日常にダイブ

EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETの魅力は、ローカルフードだけでなく、神戸で暮らす人々のリアルな営みに触れ、その一端に参加できるところにもあります。

畑で野菜を育てる農家、海で魚を獲り海苔を育てる漁師、街で飲食店を営む料理人、パンや焼き菓子を作る職人、朝市を運営するスタッフ、そして買い物客といった、神戸で仕事をして暮らしている人々が集まり、顔の見える相手から地産の物を買う。「こないだ買ったアレおいしかったわ〜」「お店はどこにあるの?」と交流を深め、翌日からの暮らしと地続きのコミュニケーションが生まれる場所なのです。

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様々な人と出会い、交流すれば、一気にローカル気分に。

神戸に到着して30分後にリアルな神戸の日常にダイブできるのは、この朝市ならでは。ぜひ、ローカルを愛する神戸市民になった気分で、神戸ならではの「土曜の朝」を楽しんでくださいね。(ローカルのおすすめスポットやお店を、出店者に聞いてみるのもあり!)

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「ENJOY LOCAL!! 」の気持ちが、「EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET」には溢れている

EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET
開催場所:神戸市中央区 東遊園地 / 各線三宮駅から徒歩10分程度
開催日時:土曜日 9:00~12:30
※開催されない週もございますので、事前にホームページ、もしくはSNSでご確認ください。
HP / Facebook / instagram


【文・写真】
則直建都(フリーランスライター)
兵庫県宝塚市出身、神戸市在住。阪神間で過不足なく暮らすローカル体質人間。サイクリングとロードレース観戦が好き。
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